2026年3月16日、パリのOECD本部。中国当局者との新たな通商協議を終え、スコット・ベッセント米財務長官(画面外)と共に記者会見に臨むジェイミソン・グリア米通商代表。中国の国際通商代表は記者団に対し、米中両国は安定した二国間経済貿易関係が両国および世界にとって有益であることで合意したと述べた( Ludovic Marin/AFP via Getty Images)

ホルムズ海峡の開放は中国の利益 米通商代表が指摘

米通商代表部(USTR)のジェイミソン・グリア代表は、世界のエネルギーの5分の1が通過する極めて重要な要衝、ホルムズ海峡の開放を維持し続けることは中国の利益になると、同国の通商当局者に伝えたことを明らかにした。

グリア氏は3月18日、ブルームバーグに対し「この貿易には下流工程への経済的影響がある」と語った。同大使は3月15日と16日にパリで中国の通商交渉担当者と会談し、この問題を提起した。

「ホルムズ海峡が開かれていることは貴国の利益になると短く伝えたのは確かだが、中国が実際に(防衛に)参加するかどうかという議論には踏み込まなかった」と同氏は述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
停戦合意を受け、ホルムズ海峡の通航が再開。原油価格は衝突前の水準に戻り、天然ガス市場も第3四半期以降に安定へ向かう見通しだ
ホルムズ海峡は通航可能とされながら、船底に付着した海洋生物の影響で大型タンカー約600隻が航行不能に。清掃には多大な時間と費用がかかり、正常化の遅れが懸念されている
米国とイランの交渉進展を受け、ホルムズ海峡をめぐる緊張が一時緩和し、国際原油価格は下落した。米専門家が、価格上昇の背景には供給不足ではなく物流不安と市場心理があったと分析
トランプ氏は、イランがホルムズ海峡を封鎖すれば壊滅的な攻撃を加えると警告し、米国による海峡管理にも言及
ホルムズ海峡の主航路は約80個の機雷により実質閉鎖。約600隻が滞留し、代替ルートも高リスク。年内の正常化は困難とされ、世界の海運とエネルギー輸送に深刻な影響が続く見通し