2026年3月1日、「壮絶な怒り」作戦を支援するため、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦トーマス・ハドナー(DDG116)がトマホーク巡航ミサイルを発射した。(米海軍提供)

「壮絶な怒り」作戦の内幕 米側 ハメネイ師殺害の好機を把握

トランプ米大統領はホワイトハウスで記者団に対し、イランから「大きなプレゼント」を受け取ったと明らかにした。石油や天然ガスに関するもので、非常に重要で価値が高いと述べ、「適切な相手と交渉していることを意味する」と語った。一方、アメリカとイスラエルは作戦を進めており、米側はこれまでに9千を超える目標を攻撃した。トランプ氏が「壮絶の怒り」作戦の開始を命じた背景には、2024年大統領選期間中のイランによるトランプ氏暗殺計画が関係している可能性があるとの見方もある。また、現在はアメリカとイランの交渉が進展する可能性も指摘されている。複数の情報によれば、モジタバ師が、アメリカとの協議や合意に前向きな姿勢を示した。

ロイターによると、事情に詳しい関係者3人は、トランプ大統領が「壮絶の怒り」作戦を命じる48時間以内に、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談を行っていたと明らかにした。

関係者によれば、ハメネイ師らが官邸で会合を開くとの情報を受け、ネタニヤフ氏はトランプ氏に対し、ハメネイ師を殺害する好機だと進言した。

イスラエルはこれ以前から、イランがトランプ氏の暗殺を企てていたとの情報を把握していた。2024年の選挙期間中には、イランが「雇われた殺し屋」を使った暗殺計画を立てていた疑いも指摘されている。

ロイターによると、関係者らはこうした電話協議に加え、ハメネイ師を排除する機会が限られていたとの判断が重なり、トランプ氏が2月27日に軍事作戦の開始を決断したと考えている。

米中央軍は、これまでの作戦でイラン海軍の艦艇140隻以上を破壊または損傷させたと発表した。この期間中、米軍は計9千回以上の戦闘飛行任務を遂行している。

中央軍は声明で、「部隊は目標への攻撃を継続し、イラン政権の安全保障機構を弱体化させるとともに、最も脅威の大きい対象を優先的に攻撃している」としている。

一方、イスラエル軍もイランの指揮施設や武器貯蔵施設への攻撃を続けている。

イスラエル国防軍はXで、ヒズボラが支配する放送局や「ラドワン部隊」の本拠点を破壊したと発表した。さらに、同時に、複数のガソリンスタンドも破壊し、ヒズボラの行動を牽制している。

レバノン南部におけるヒズボラ戦闘員への精密攻撃も続いている。

アル・アラビーヤがイスラエルメディアの情報として、イランの新指導者モジタバ師が、アメリカとの交渉および合意に同意した可能性があると報じた。

ネタニヤフ氏もトランプ氏との電話会談後、アメリカはイランとの合意に前向きと述べた。

トランプ大統領は「イランと重大な共同認識に達し、ほぼすべての分野で合意しているが、。おそらく(イラン側で)まだ指示が行き渡っていないのだろう。彼らの内部の意思疎通はすでに完全に崩壊している」と述べた。

さらに「もし協議が実現すれば、衝突は終結する。非常に徹底した形で終わると思う」と語った。

一方、イランのガリバフ国会議長はこれまで「交渉はフェイクニュースだ」と主張していた。しかしウォール・ストリート・ジャーナルは、イラン指導部が、いかなる対面交渉もガリバフ氏を誘い出すための罠である可能性を懸念していると伝えた。

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