なぜ中国共産党の「レアアース」カードは長続きしないのか
中国共産党は、地政学的な脅迫手段として、重要鉱物やレアアースというカードを頻繁に切るようになっている。このカードを使えば米国とその同盟国を制約できると考えているのだ。しかし専門家は、レアアースのサプライチェーンを分解してみれば、中国共産党の優位性は技術によるものではないことが分かると指摘する。
中国共産党がレアアース分野で一時的に主導権を握っているのは、主に安価な労働力、環境汚染の放置、そして、地方政府が本来企業が負担すべき環境対策費や健康被害への補償といった『負の遺産』を、長年容認・負担し続けてきた結果である。この発展モデルは、目先の利益のみを追った非効率なものであり、一時的に世界のサプライチェーンを混乱させることはできても、相手を永続的に屈服させるような戦略的ツールにはなり得ない。
米国ジャック・D・ゴードン研究所(Jack D. Gordon Institute)の研究員、葛静(Ge Jing)氏は『ザ・ディプロマット(The Diplomat)』に寄稿した最新の分析記事の中で、中国共産党のレアアースカードにはネオジム、プラセオジム、ジスプロシウム、テルビウム、ランタン、セリウムなどの元素が含まれていると指摘した。ガリウムは厳密にはレアアースではないが、これも重要鉱物として利用されている。
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