アメリカの電力網再構築を阻む入手困難な「ある部品」
電力需要の急増に伴い、米国は老朽化した送電網を再構築するという1兆ドル規模の競争に直面している。しかし、電力会社や政策立案者が近代化に向けた資金を投じている一方で、決定的なボトルネックが浮上している。それは、アップグレードのプロセスを停滞させている数年に及ぶ「変圧器」の不足だ。
米国の電力網インフラは、場所によって40年から100年前の代物である。なかには1800年代後半にまで遡る箇所もある。最近の推計によると、米国の電気インフラを近代化・拡張するには、2030年までに1.4兆ドル、2035年までには3兆ドル以上の資金が必要になるとされている。
一方で、実際に新設されている送電設備は、必要量のわずか一部にとどまっている。その結果、たとえ近代化に向けた予算が十分に確保されていても、資材供給の遅れが足かせとなり、計画通りに進まないケースが増えている。特に、送電網の容量拡大や新たな発電所の接続に欠かせない「変圧器」の不足は深刻だ。
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