焼失した霊火堂が全焼した(動画のスクリーンショット)

続く文化遺産の焼失 弘法大師が開山した宮島弥山の霊火堂全焼 

20日午前8時30分ごろ、広島県廿日市市の世界遺産・宮島の弥山山頂付近にある霊火堂で火災が発生し、建物が全焼した。消防車8台などが出動し、火は約2時間後にほぼ消し止められたが、霊火堂と隣接する離れが全焼した。けが人はいなかった。警察と消防が詳しい出火原因を調べている。複数のメディアが報じた。

霊火堂は、真言宗御室派大本山・大聖院が管理する仏堂である。不動明王をまつる不消霊火堂では、大同元年(806年)弘法大師空海が100日間にわたり求聞持修法を行った際に焚かれた護摩の火が、以来1200年間燃え続けており、霊火「消えずの火」として今に伝えられている。

この霊火は単なる宗教的象徴にとどまらない。明治34年(1901年)に操業を始めた八幡製鉄所の溶鉱炉の種火になったとも伝えられ、広島平和記念公園の「平和の灯」の火もここから採火されている。戦争の惨禍を超えて受け継がれてきた「火」の連続性が、この小さな堂に凝縮されていた。

▶ 続きを読む
関連記事
10月16日、北海道から東海に緊急地震速報が発表され、約8分後に取り消された。推定規模はM9.9だったが、実際はM6.9、国内の最大震度は1。気象庁は原因を調査しており、過大推定の経緯や取り消しの判断基準、通知音の区別が課題となった
米巨大ITによるAI投資の急拡大と現実的リスク、そして中国共産党が「発展途上国の支援」を偽り進めるデジタル支配の罠を検証。自由と安全保障を守るための賢明な判断と技術選択を提言する
政府は10月16日、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による犯罪を未然に防ぐため、トクリュウが使用するスマートフォンなどの通信端末に遠隔からアクセスし、内部の情報を取得できるようにする警察官職務執行法改正案を閣議決定した
フランスのスーパー数百店で冷蔵・冷凍設備がサイバー攻撃を受け、大量の食品が廃棄された。日本メーカーのネット家電もリスクと無縁ではない。家庭で注意すべき機器や、パスワード変更・更新などの対策を解説する
国内の事業者や各種サービスで、不正アクセスによる大規模な個人情報漏えいが相次ぐ中、総務省や情報セキュリティー関連機関が対策を呼びかけている。