市場から「流出」する資金があまりにも多いため、中共は個人による海外投資に対する規制をかつてないほど厳格にしている(Johannes Eisele/AFP) (Photo by JOHANNES EISELE / AFP)

中国共産党による内資封じと外資呼び込み その三つの狙い

7月1日、中国本土では対外投資に関する新規則(国務院令第837号)が正式に施行される。この中では、個人による対外投資への規制が新たに加えられ、かつてないほど厳格な内容となっている。公式ルートの使用だけが認められ、オフショア構造、親族や友人の外貨購入枠を分割して使う手法、名義貸しなどは全面的に封じられる。また、核心技術やセンシティブデータに関わる海外投資は、直接であれ間接であれ、いずれも国家安全審査を受ける必要がある。

一方で、中国共産党(中共)は外資の取り込みにも力を入れている。22日、商務部、国家発展改革委員会、財政部は共同で「外資利用の安定を固め、質の向上を促す行動方案を発表した。最大の注目点は二つある。

一つは「多様なルートで外資系企業のクロスボーダー投融資を最適化する」ことで、国債先物を含むリスク管理ツールをより多くの外資系機関が活用することを支援し、金融リスク管理を強化すること、また外資系企業が法に基づきファンド投資顧問業務を展開することを支援する内容である。もう一つは、外国投資家による国内企業の買収・合併に関する規定の改正と公布を急ぎ、M&A管理プロセスと対価支払い要件を最適化し、部門間の監督管理の連携を強化することである。

▶ 続きを読む
関連記事
孔子が説く「好学」の真意を『論語』学而篇第十四章から読み解く。学ぶことの本来の喜びとは何か。物欲や名利にとらわれず、徳を修め日々自らを正す楽しさを見出すことこそが真の学びであると伝える、深い示唆に富む解説
防衛省の沿岸防衛構想「SHIELD」を巡り、米ボーイングが無人戦闘機MQ-28を日本に提案する方針を示した。導入は未定だが、実現すれば南西諸島の監視や日米豪の連携に新たな選択肢となる
中国共産党大会以降、中央軍事委員会やロケット軍などで高級将官の調査・失脚が相次ぐ。軍の最高指導機関は7人中5人が調査・処分対象とされ、上将級幹部の長期不在も広がる。習近平体制の軍統制に深刻な亀裂が生じている可能性を追う。中央軍事委員会では、張又侠・劉振立両氏の調査・解任などを経て、体制の大幅な縮小が報じられている
AI、ドローン、衛星監視など、戦場を変える技術革新が相次いでいる。しかし、兵器が進化するたびに「戦争そのものが変わった」と考えるのは早計だ。兵力、資源、兵站、地理、政治的意思。歴史が示す戦争の本質は今も変わっていない
戦争がトランプ政権の予想ほど順調に進んでいないことは、ほぼ疑いない。また、11月の中間選挙までに米国が明確かつ完全な勝利を収められないことが、イラン政権にとって大きな勝利になると考えるなら、それは正しい。しかし…