貨物船がホルムズ海峡のイラン・ガシュム島近くの海域を航行している様子(Asghar Besharati/Getty Images)

米財務省 イランの石油販売制裁免除を撤回 ホルムズ海峡タンカー攻撃受け

イランがホルムズ海峡付近でタンカーを攻撃したことを受け、アメリカ財務省は7月7日午後、イランによる石油・石油化学製品の販売を認めていた制裁免除を撤回した。これにより、イラン政権の重要な収入源は大きな打撃を受けることになる。

アメリカ財務省外国資産管理局(OFAC)は、この決定を同日から発効すると発表した。アメリカ財務省は6月21日、イランとの間で交わした14項目の了解覚書に基づき、協議期間中、イランによる原油、石油化学製品、石油製品の販売を認める制裁免除を与えていた。

OFACは同日の公告で、イランに対する「一般許可X」を撤回し、7月7日以降は「一般許可X1」に完全に置き換えたと説明した。X1は、一般許可Xに基づいてすでに始まっていた取引について、企業が7月17日までに清算・終了することを認めている。一方で、7月7日以降の新たな取引を禁止する。これには、イラン産原油、石油化学製品、石油製品の購入や積み込みも含む。

▶ 続きを読む
関連記事
米中央軍は、過去1週間にイランの石油タンカー10隻を破壊したと発表した。イランは新型ミサイルによる米軍艦艇への攻撃を主張。米側は中共やロシアの支援を警戒する。緊張激化でブレント原油は1バレル100ドルを突破
米財務省は、イランの航空会社27社やマーハーン航空を支援する仲介業者などを制裁対象に指定した。航空・物流網を通じた物資調達を阻止し、イランへの経済的圧力を強める
米国の海上封鎖と強力な経済制裁により、深刻な経済危機に直面するイラン。石油輸出の激減や通貨安が進み、ホルムズ海峡を巡る交渉力も低下する
姿を見せないイラン最高指導者モジタバ。生死不明の傀儡を擁立し、誰も異論を唱えられない異様な状況を作り出すことで自らの絶対的権力を誇示する革命防衛隊バヒディ総司令官――独裁体制が抱える暗部に迫る
ベッセント財務長官は、イラン政権を支援する国や企業に「距離を置くよう」警告した。トランプ政権は金融、航空、海運など幅広い分野で対イラン制裁を強化している