欧州議会ビルの中庭に掲げられたEU加盟国の旗。(Johannes Simon/Getty Images)

EU対中貿易赤字が急拡大 輸入制限・関税強化の可能性と10月期限

最新のデータで、EU=欧州連合と中国の間の貿易赤字が大幅に拡大していることが分かった。これを受けてEUは、中国からの低価格商品の流入に対応し、貿易赤字の縮小を図るため、緊急措置の導入を示唆している。  

EUの首席貿易執行官、デニス・レドネット氏は7月14日、欧州議会の貿易委員会で、欧州委員会はすでに緊急措置の導入に向けた準備を進めていると述べた。  

そのうえでレドネット氏は、10月の期限までにEUと中国が貿易不均衡の是正に向けて実質的な進展を得られない場合、EUとして中国からの低価格商品の流入に対応するため、単独で貿易防衛措置を講じると説明した。  

▶ 続きを読む
関連記事
ロシアの無人機が、ウクライナとポーランドの国境付近でウクライナの列車を攻撃した。その直前には、ボリス・ジョンソン元英首相や欧州の複数の安全保障当局高官が同地を通過したばかりだった。
欧州の化学産業が過去30年で最大の生存危機に。高エネルギーコストや中国製安価品の流入を受け、フランスやドイツなどEU主要国が異例の「セーフガード(緊急輸入制限措置)」発動に向けて動き出した
ドイツ検察当局が、ナチス政権下で迫害されたユダヤ人の子孫を装い、ドイツ国籍を不正取得した疑いで32人を捜査。少なくとも28人が中国籍で、偽造書類や架空の血縁関係が使われたという
欧州金属協会がEU本部前に棺を並べ、中国製部品の安値流入への対策強化を要求。欧州製造業の空洞化や雇用喪失への懸念が高まる中、EUの対中貿易措置の行方に注目があつまる
ベルギー検察は、半導体メーカーBelGaNの元幹部をスパイ活動の疑いで拘束した。窒化ガリウム半導体の知的財産や営業秘密が中国企業に流出した可能性を捜査