日中外相 8カ月ぶりに接触 関係改善の兆しは不透明
茂木敏充外相と中国の王毅外相が、フィリピン・マニラで開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)関連の一連の外相会議の場で、短時間のあいさつを交わした。日中外相の接触は、両国関係が冷え込んだ昨年11月以降で初めてである。ただし、やり取りは通訳を介さない簡潔なあいさつにとどまり、茂木氏は内容の説明を避けた。冷え込んだ関係を動かす糸口となるかについては、日本政府内でも慎重な見極めが続いている。
茂木氏は7月23日、マニラでの臨時会見で、前日22日正午ごろに会場内で王毅外相と短時間あいさつを交わし、二国間関係について言葉を交わしたと明らかにした。詳細については「外交上のやり取り」であることを理由に言及を控えた。やり取りの長さや使用言語について問われると、短時間で通訳を介さずに行ったと説明した。
注目すべきは、今回の接触が正式な二国間会談ではなかった点である。茂木氏によれば、日本とASEANの会合の直前に中国とASEANの会合が設定されていたため、両外相が会場内で「すれ違う」形となり、接触の機会が生じたという。茂木氏は、日本はあらゆるレベルでの対話に前向きであるとの立場を一貫して示してきたと強調し、地域の平和と安定において日中双方が大きな責任を負っている以上、対話の継続は極めて重要であると述べた。
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