米政府は最近、イランに対する二次制裁の対象を拡大すると発表した。写真はイランの石油インフラ(Atta Kenare/AFP/Getty Images)

米国が対イラン制裁を強化 中共 金融システムへの影響を分析

米政府は最近、イランに対する二次制裁の対象を拡大すると発表し、イランとの取引を続ける国や銀行、企業も制裁対象となると警告した。中国はイラン産原油の主要な買い手である。ベッセント米財務長官は「アメリカの制裁の対象外となる国はない」と述べた。中国共産党(中共)内部では、新たな制裁が中国の金融、エネルギー、貿易に及ぼす影響を分析している。

米財務省は8月24日、「経済追放作戦」を開始し、イランへの経済的圧力を強化すると発表した。二次制裁のリスクはデジタル資産、金、テクノロジー、航空、海運などの分野にも広がる。財務省によると、各国には、米側が特定したイラン関連の取引に対応するため、一定の猶予期間が与えられるが、対応しなければ制裁対象となる。

ロイター通信によると、中国は長年にわたりイラン産原油の最大の買い手となっている。アメリカはこれまで、中国の一部独立系製油所やイラン産原油を輸送する船舶を制裁対象としてきたが、関連取引に関与する中国の大手銀行には制裁を科していない。

▶ 続きを読む
関連記事
台湾の著名司会者・蔡康永氏が民進党候補の選挙集会に出席したことで、中国での広告やインタビュー記事、番組が相次いで削除された。元産経台北支局長矢板明夫氏は、中国で稼ぐことは「悪魔から小遣いをもらうようなものだ」と指摘
中国共産党がチベットでドローンや顔認識、AIを組み合わせた監視体制を拡大している。法輪功学習者への監視や、生体認証・予測型警務、海外への統治手法の広がりも報告されている
習近平の健康状態をめぐり再び注目が集まっている。米メディアは、訪米時に中国側が5時間の休憩時間や専用休憩室を求め、歩行距離や立っていられる時間まで考慮して日程を組んだと報じた
習近平の9月の訪米で、中国側がホワイトハウス内の専用休憩室を要請し、日程には約5時間の空きが設けられたと米紙が報道。健康状態への関心が再び高まっている
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析