EUの脱炭素化が西側諸国の安全保障に及ぼす深刻な影響
オランダ国防省が「エネルギー安全保障ロードマップ」を公表した。自国軍に安定したエネルギー供給を確保するための国家戦略である。一加盟国が策定した文書にすぎないようにも見える。しかし、その射程はオランダ一国にとどまらない。そこに浮かび上がるのは、エネルギー安全保障と軍事力が本質的に不可分であるという、国家安全保障の根源的な現実である。
この「ロードマップ」は、エネルギー安全保障を、平時の活動から軍事作戦に至るまで、信頼性があり、かつ手頃な価格のエネルギーを継続的に利用できる状態と定義している。そのうえで、NATOの「単一燃料政策」にも明確に言及する。
これは、軍事兵站で使用する燃料を液体化石燃料、とりわけケロシンを中心に標準化することで、同盟国軍の相互運用性を確保する政策である。
関連記事
言葉が喉まで出かかっているのに思い出せない。会話や対面交流の減少は、私たちの語彙力にどう影響するのか。研究を交えながら、失われた言葉を取り戻す方法を考える
姿を見せないイラン最高指導者モジタバ。生死不明の傀儡を擁立し、誰も異論を唱えられない異様な状況を作り出すことで自らの絶対的権力を誇示する革命防衛隊バヒディ総司令官――独裁体制が抱える暗部に迫る
米国務省は、中国共産党(中共)がジェノサイドを行っていると明確に述べている。ウイグルの人々、チベット、南モンゴル、その他法輪功学習者が、今もなお癌
かつて風力発電や太陽光発電を積極的に推進していたテクノロジー大手が、現在では大型の天然ガス火力発電所や原子力発電所の建設に乗り出している。その背景は何だろうか