2023年1月8日、中国本土との境界にある香港・落馬洲の検問所で、出入境手続きを受ける香港市民 (PETER PARKS/AFP via Getty Images)

中国で出国規制拡大か AI人材や金融・公職者の親族も対象に

中国共産党(中共)による出国規制が、さらに広がっているとの情報が出ている。対象はAIや半導体など重要分野の人材に加え、金融関係者、公職者、企業・事業体の管理職の親族にまで及んでいる。最近では、関係者が空港などの出国審査で足止めされたとの報告もある。なぜ規制対象は拡大しているのか。本人だけでなく親族の出国まで制限する法的根拠はあるのか。また、こうした措置はどのような影響をもたらすのか。

ブルームバーグは9月28日、情報筋の話として、中共が一部の民間企業で働くトップクラスのAI人材に対する出国制限を強化していると報じた。対象には、著名なスタートアップ企業の創業者や、戦略的に重要な企業の責任者らが含まれる。一部のAI・半導体企業の幹部の配偶者や子どもが短期間の海外渡航をする場合でも、事前に当局の許可を得る必要があるという。

報道によると、当局には、重要技術や情報の米国への流出を防ぐ狙いがある。ただ、対象者すべての家族が同様の制限を受けているかどうかは明らかになっていない。

▶ 続きを読む
関連記事
習近平の9月の訪米で、中国側がホワイトハウス内の専用休憩室を要請し、日程には約5時間の空きが設けられたと米紙が報道。健康状態への関心が再び高まっている
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析
関係者によると、中共税務当局は専門チームを設置し、富裕層が国内外に持つ資産や納税状況を追跡している。富裕層の間では不安が広がり、株式を売却して納税資金を確保したり、外国のパスポート取得を急いだりする動きも
習近平が一番頼っているのは、意外な人物だった?!中共軍に張り巡らされた深い人脈。その人物にとって張又侠は邪魔な存在だった。元CIA当局者が指摘する現在、習近平を支える意外な存在とは
中国で10月1日、国防動員法の改正法が施行された。民間資源の「徴収」を新設し、平時から戦時への迅速な転換を明文化。台湾で警戒感が広がる一方、国内統治や資源統合が主眼との見方も