バイナンスから63億ドル超盗難 偽面接とマルウェアで侵入
世界最大の暗号資産取引所バイナンスから、約63億4千万ドル相当の暗号資産がハッカーに盗まれた。暗号資産のハッキング被害としては過去最大規模となる。バイナンスは11月3日に発表した初期調査報告書で、今回の攻撃について、偽の採用面接やマルウェアなど複数の手法を組み合わせた、周到に計画された多段階のサイバー攻撃だったと説明した。
報告によると、ハッカーは偽の採用面接を利用して社内システムに侵入し、最終的に同社の暗号資産ウォレットを制御した。被害額は63億4千万ドルに相当し、暗号資産を狙ったハッキング事件として過去最大規模となった。
攻撃は6月に始まった。ウォレット開発チームの社員Aが、改ざんされたAI関連ツールをダウンロードしたことが発端だった。セキュリティーチームは異常を検知し、端末の交換や認証情報の変更などの対策を講じたが、その時点ですでに、ハッカーはチームメンバーのアクセス権限を入手していた。
関連記事
欧州のスーパーで冷却設備へのサイバー攻撃が相次ぎ、温度の急上昇で大量の食品が廃棄された。旅客機への爆破予告も続き、緊急着陸や戦闘機の出動に発展。各事件の関連性や実行者は確認されていない
欧州で航空機への匿名の爆破予告が相次ぎ、少なくとも27便に影響が出ている。緊急着陸や戦闘機による護衛、空港の一時閉鎖も発生。爆発物は見つかっておらず、各国当局が連携して背景を捜査している
米中間選挙で変わる米議会の勢力図。ウクライナ支援、イラン戦争、欧州への関税、台湾への武器売却にどのような影響を及ぼすのか
Googleは警察庁などと協力し、中国企業が130万台以上のネット接続機器に仕込んだ「XCPE」と呼ばれるバックドアを無力化した。
カナダで中共によるスパイ活動や外国干渉に関わる事件が相次いでいる。専門家は、安全審査や外国影響力対策の制度にはなお課題があるとして、国家安全保障体制のさらなる強化を求めている