掌編小説
掌編小説
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昔の中国に、料理の名人がいた。名を庖丁(ほうてい)という。
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楊朱は、その分岐点に立ったまま、久しく泣いていた。
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中国史とは、ぶつ切りの王朝史をずらりと一列に並べた、なんとも奇妙な形状である。
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赤蛇を、徹底して駆除すべし。この世からも。人の心からも
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後世の中国皇帝は、我が身を戒めるため、何を見るのが良いか。隋堤の亡国の柳樹を見てほしい。
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新豊の村で出会った一人の翁。その右腕は、異様に折れ曲がっていた。
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月を友として迎えれば、我と、我が影と、三人になる。
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長安の南に、終南山という山がある。その山の麓に、炭売りのじいさんがいた。
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真夜中の闇に、家人のかすかなむせび泣きが聞こえた。その後、下吏は老婆を連れて去ったらしい。