【大紀元日本ネット4月25日】2003年12月“ビーグル2号”探測器が火星の上陸に成功したが、最終的には連絡が途絶えてしまった。しかし、それでもヨーロッパの科学者らは火星の探索には自信に満ちている。ヨーロッパ宇宙局(ESA)は4月8日に、ヨーロッパは2011年火星上陸計画を再開し、火星における生命の謎を探求すると発表した。新しい上陸事業は3.4億英ポンド掛かる見込み。
4月9日付《タイムズ》によると、専門家らは新に発射する火星探測器が2013年6月火星表面に着陸し、火星の地質や生物環境について調査できることを期待している。ESAが今週英国バーミンガムのアストン大学で主催した会議で、ESA所属の15カ国、100名の専門家らが火星探測計画の賛同を示した。
報道によると、今回の探測器にはビット1個と数台の地震計が装備される。ESAが2003年に発射した“火星エクスプレス”宇宙船は現在まだ火星を巡って探索を行い、火星の大気からメタンガスを発見した。専門家は引き続き地震測定でメタンガスの起源が火山活動或いは生命活動によるものかを確認できるのではないかと期待している。
ESA政策委員会は今年12月、ヨーロッパ諸国の科学部門の主管部門にプロジェクトの詳細を提出し、稟議を行う。プロジェクトが発足すると、探測器の設計と操作権を巡るプロジェクト内の各国専門家の間で競争が始まる。前回、火星上陸後連絡が途絶えた“ビーグル2号”は、イギリス主幹で設計・製造された。今回イギリスは全予算の15%から20%(5000万から7000万英ポンドに相当)を負担する可能性があり、この経費のほとんどをイギリスの専門家と会社に充てることになる。
その他、ESAは2016年には、岩石や土壌、空気などのサンプルを採集し地球に持ち帰るためのもう一台の探測器を火星に打ち上げる予定である。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。