第四の力が中国を変える 

【大紀元日本7月4日】過去、私たちが中国共産党の蛮行について語る時に常々口にしてきたことは「冬が来たのだから、春もそんなに遠い先ではなかろう?」ということでした。ここに来られた方々は今日春の気配を感じておられることであろうと存じます。

中国共産党の蛮行は筆舌に尽くしがたいものであります。8,000万人が中国共産党によって野蛮に殺害されました。彼らの話は私たちの胸の奥に記憶として残っています。さらに数千万という家族が離散しました。事実、中国共産党が設立されるずっと前に、数百万人がスターリン政権下で餓死しているのです。彼はまた「反革命分子を撲滅する」という運動の元で数千万人を殺害しました、これによって全世界が共産主義者たちの嘘を知るに至りました。

それ以来、自由社会の目には共産党は邪悪なものとして映っています。ソビエト共産党から出た子供でありながら中国共産党が違うところは、彼らが中国歴史の各時期に蓄積されてきた政治的な策略、拷問、人を罰する方法と陰謀を徹底的に実行したことです。それゆえ、中国共産党政権が設立されて以来、自由社会からの封鎖に直面してきたのです。

多くの戦争は実際イデオロギーから来るものです。前世紀では、私達は朝鮮戦争、ベトナム戦争、キューバのミサイル危機を目にしてきました。共産党政権を潰そうという目的がありましたが、冷戦時期までにどの共産主義国家が外からの武力で転覆されたでしょうか?中国共産党に関しては、外部からの軍事的な力がこれを変えることはなかったのです。

冷戦後は国内の経済危機を解決しようという思いから、共産主義諸国は次第に改革路線を取り始め、結果としてソビエト連邦は崩壊し東欧は大きく変わりました。ほとんど一晩で共産党陣営はその大部分を失ったのです。中国共産党がそこから学んだことは政治的な改革を絶対やってはならないということでした。中国の内外にどれだけのプレッシャーがあったとしても、中国共産党が言論の自由、出版の自由、政治的な自由に対して禁制を解くことは絶対有り得ません。

6・4天安門事件と種々の民主化グループへの弾圧で分かったことは、外部からの政治的圧力でも中国を変えられないということです。1989年6月4点xun_ネ降、中国共産党は経済的な分野を開放し始めました。西側の投資家と政治家たちがこぞって言い始めたことは、経済・貿易協力と技術的な革新が中国を民主へと導くというものでした。実際には数千億ドルが投資されても中国共産党が変わらないということが証明されただけでした。逆に、中国共産党が世界を変えました。今日、中国共産党はより密かに念入りに隠蔽を行っています。西側からの投資によって、中国共産党はその思想を自由社会に輸出しており、西側の政治家、メディア、企業、戦略グループを引き込んでいます。中国共産党が西側の長所に影響されることはありません、しかし西側は中国共産党の悪さに影響を受けています。莫大な投資がこの世界最大の軍隊を保有する政党をよく養いました。それによって中国共産党はより富裕となり“良い衣装”を身に付けることができました。経済的な力もまた中国共産党を変えることができませんでした。

現在までに、西側は中国共産党に軍事、政治と経済という三つの面から比較的大きな圧力を掛けてきました。しかしながら、中国共産党は結果として崩壊しないことが分かりました、その代わりにそれはより性悪になり、西側への抵抗力もより強くなっています。

今日、中国共産党を離党するという大きな潮流は中国人民からの反応です。私は次の三つの理由から、この反応が変革をもたらすものであると自信を持っています。第一に、この反応が中国共産党に対する系統的で理論的な批評から来ていることです。即ち「九評共産党(共産党についての九つの論評、以下、九評)」は中共の邪悪さを徹底的に暴露しており、中国共産党の起源、その殺人の歴史、邪教的本質と無頼の本性を完全に観衆の前に曝しています。中国共産党に対する民衆の認識は、もはや彼らに対する迫害やその周囲で起こった出来事だけに限られたものではなくなり、歴史という縦のものからだけでなく、同一世代の横からの認識もあるのです。民衆はまた中国共産党が改良しようがないことに気が付きました、それはあまりに多くの血の借財を負っているのです。それゆえ、これは完全に幻想を捨てた後の反応なのです。第二に、この種の反応は内部からのもの、中国及び中国共産党内部からだけでなく、個々人の心の奥底からのものなのです。それ故に、この反応は形而上学的なもの、言わば精神的な反応なのです。九評は内省を通して共産党から離れるよう人々に呼びかけています。中国共産党の統治を受けたことのある人は、誰でも道義の点で罪を負っています。なぜなら、私たちの妥協と軟弱によって中国共産党の残虐行為が実行できたからです。九評はこの民族の反省と懺悔の第一歩となります。中国共産党を離党する潮流から、この民族の道徳が覚醒した精神力を見ることができます。

現在分かっているように、中国共産党及びその関連組織から脱退する人が増え続けており、一日に数万人にもなっています。その速度は増していくでしょう。中国共産党から離党する人が増えれば増えるほど、共産党の恐怖はより破りやすくなるのです。人々が中国共産党を恐れなくなれば、それが共産党の終るときです。中国の古い格言にこういうものがあります、「数千マイルの堤防も蟻の巣から崩れる」。共産党を離党するという大きな潮流は、中国共産党という巨大な堤防に大きな穴を空けています。その穴は中国共産党が崩壊するまで広がり続けるでしょう。

私は崩壊という言葉を使いましたが、実はこの解体は恐れるに足りません。その逆に、それは最も安定で、最も穏やかな反応なのです。何か巨大な体系が崩壊する形は通常爆発的なものであり、内部からの力が解放されて、周囲の人民と国家を傷つけます。しかし中国共産党を離党することからの崩壊は内部からのものです、それは中国共産党を内部から溶かし分解するものです。それゆえ、エネルギーと危機の大部分が吸収されるのです。これは中国にとって最善の道です。

九評が出版されてから人民の選択はとても簡単なものになることが分かるでしょう。8,000万人を殺害した邪教である中国共産党に付くか、それともそれを見捨てるか、のどちらかです。中間はありません。離党を表明した人たちは、良心の覚醒という第一歩を踏み出したのです。

西側社会はまだ九評と中国共産党の離党に充分な関心を払っていませんが、彼らがそうしようとしまいと、中国共産党の解体までは、すでに残り時間が多くないでしょう。

ナチの犯した犯罪を取り扱ったニュールンベルグ裁判の時、人々は「Never Again (二度とあってはならない)」と言いました。しかし現在、邪悪な中国共産党の末期に直面して、私たちが如何に対応するかということが、如何に私たちの良知と将来の子孫に向き合うかということを決定するのです。

外部からの軍事的、政治的、経済的な力は中国共産党を崩壊させませんでした。私たちが今日目撃している精神的な力が中国共産党を崩壊させています。これが、私が皆さんに気付いてもらいたいことなのです、第四の力が中国を変えるのです。

東欧の元共産主義諸国が崩壊した時の統計があります(少し誇張されていますが)、ポーランドの共産党が崩壊するのに10年がかかりました、ハンガリーは10ヶ月、東独は10週間、チェコスロバキアは10日、ルーマニアはたった10時間でした。

中国共産党はあとどれぐらいもつのでしょうか?離党という大きな潮流がその答えです。もういつでも、いつでも中国共産党はあと10分で解体すると言えそうなのです。

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