教育制度に不満か、少年作家が自殺

【大紀元日本7月9日】天津市18歳の少年作家蔡小飛さんは、2005年の大学入試の際、『明日のために残してください』という作文の中で、中国の大学入試体制を辛らつに批判し、大きな反響を呼び、作文も満点を取った。しかし数日後、蔡小飛さんは天津市のとあるホテルの13階から飛び降り自殺を図り、死亡した。

中国国内の報道機関は彼の死因が交際相手からの別れ話によるものだと報道したが、事実は違うようだ。蔡小飛さんは大学入試の作文の中で、既に自殺を思わせる発言をしていた。「私は死を望む。もし私の死によってこの教育制度が見直され、そして受験生らが重圧から解放されれば、私は自らの将来を放棄することを望む」と綴った。大学入試後、蔡小飛さんはマスコミの取材を受けたとき、恋愛の問題について一切言及せず、現行の教育制度に対する失望感をあらわにし、批判を展開していた。

報道によると、上海生まれの蔡小飛さんは、14歳のときから、『誰が文学市場を裏切ったのか』という時勢を批判する文章を発表し、一夜のうちに注目されるようになった。後に各種のメディアや雑誌で、百万字に上る作品を発表した。

蔡小飛さんの自殺について、教育部門のある責任者は、「先生にも、学校にも、中国の教育制度にも問題はなく、実際誰にも問題はない。この出来事は中国の国情と深く関係している」と述べた。

この教育部門の責任者のコメントが発表されると直ちに、「バカをいうな!何の理論だ、これは!教育体制の問題ではなく、時代の錯誤とでも言うのか!時代とは何なんだ?!正に死人に口なしだ。時代の責任、社会の責任、つまり政府の責任だ!」など、インタネット利用者の罵声を浴びることになった。

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