バルト海地域:九評シンポジウム、政界要人が支持

【大紀元日本12月17日】11月26日にラトビア首都リガで「2005年バルト海地域――共産党のない世界」を題とした九評(共産党についての九つの論評)シンポジウムが開かれた。ラトビア、エストニアリトアニア政界人権組織および学術界の有識者8人が、ソ連共産党のバルト海地域における殺人歴史および中共が中国人民に対する犯罪について演説を行った。同シンポジウムには百人近くが参加した。

シンポジウム会場(大紀元)

同日、エストニア総統、ラトビア議会議長、ラトビア外相、バルト三国の議会議員のほか大勢の有識者から応援メッセージが会場に届いた。一部メッセージの内容は以下の通り:

エストニアのアーノルド・ルーテル総統は同シンポジウムに参加できないことを遺憾の意を述べると同時に、強い関心および応援を示した。

ラトビア議会議長イングリダ・ウデレ氏は、ラトビア国民は共産主義思想が人類に災難をもたらしたことについて、身を持って経験し痛感していると述べた。ウデレ氏は、ラトビア議会は本年5月に公布した「ソ連社会主義共和国がラトビアにおける共産独裁主義の強行を譴責する宣言」の通り、我々は未だにソ連共産独裁主義と同様な犯罪行為を行っているものがあれば、国際安定のためにその行為を終結させる義務があるとし、それらの犯罪行為を暴露または譴責しなければ、全世界の平和および安定が脅かされると示した。ウデレ氏は、民主の基本的価値に基づいて徹底的に実行し、人権の保障をし、人間的な関係を尊重することなくては、文明国家へ発展することはできないと述べた。

エストニア議会議員トーマス・アラタル氏は、自ら2ヶ月前にドイツおよびポーランドの会議で、1990年から2005年までエストニアにおける共産党の悪行についての講演を行っており、共産党に関連する資料は豊富に持っていると述べた。アラタル氏は、今回はバルト海委員会に出席するため、同シンポジウムに参加できないことに遺憾の意を述べた。

エストニア外相は外出の日程が重なったため、代わりに同外務省報道官インガ・サレンイス氏が同シンポジウムに出席した。サレンイス氏は、同シンポジウム開催側が払った努力に敬意と応援の意を表し、同シンポジウム開催を祝った。

ラトビア・アカデミー副総裁ライモンド・クルーツ博士は、共産政権に統治された歴史を持つ国にとって、過去のものは今でも影響が残されていると述べ、過去に対する客観的再認識は現在のラトビアには急務であり、社会におけるもっとも現実的な問題であると述べ、ラトベニア学院は同シンポジウムを強く支持することを示した。クルーツ博士は特に同シンポジウムが持つ精神を強調し、共産主義の思想意識がもたらした道徳の堕落を批判し、共産主義が残した思想毒素を取り除くための施策を打ち出す必要性があると述べた。

リトアニア議会議員ポヴラス・ジャクシオニス氏およびラトビア大学生物医学研修センターのエルマース・グレンス教授も応援のメッセージが届いている。グレンス教授は、社会各界に対して共産党の反人類罪を思い出させることおよび未来に対して警告することは、民主社会の責任と義務であると示した。グレンス教授は、同シンポジウムの主催者たちの努力を応援する意を述べた。

バルト海各国の政界、人権組織、学術界の有識者たちが同シンポジウムに参加し演説を行った(大紀元)

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私は経済記者として1990年代後半から日本経済、そしてさまざまな産業を見てきた。中でもエネルギー産業の持つ力の巨大さ、社会全体に影響を与える存在感の大きさが印象に残り、働く人の真面目さに好感を持った。特にその中の電力産業に関心を持った。