中共政権、高智晟氏の逮捕勾留を計画

【大紀元日本1月10日】中国共産党はこのほど人権弁護士高智晟氏や、民主活動家・郭飛熊氏などの逮捕拘留を計画しているという。郭飛熊氏は大紀元の取材に対し、「我々の出発点はあくまでも中国を法治国家の道に導くことであり、当局は執拗に新しい冤罪を造るとなれば、自ら恥をさらすだけだ」と雄弁した。同時に郭飛熊氏は国内外社会に対し、高弁護士をノーベル平和賞の候補者に推薦するよう呼びかけ、「彼が再三にわたり中共政権に公開嘆願書を提出した。この行動は彼こそが真の有徳の英雄である証だ」と説明した。

高智晟氏と郭飛熊氏を逮捕する動きをみせる中共政権

2004年年末から高弁護士は法輪功集団迫害の違法性を訴える公開嘆願書を3度にわたり中共指導部に提出した。そのことが国内外で大きな反響を引き起こし、国連人権団体や、国内外のメディア、一部の民主国家などは彼のことを非常に注目している。政権内部の情報筋によると、ここに来て中国共産党は「一切の代価を惜しまず、高智晟氏や郭飛熊氏などの逮捕を実行する」と計画し始めたという。

高弁護士は最近「すべての中国人よ、あなたの周囲に手に鮮血を染めている人をよく覚えといてください」との文章を発表した。その中で高氏は「自由、民主、法治中国の到来は遠い未来の蜃気楼ではない、6年間以内に、これは現実存在として、人々の生活と社会活動に具体的な影響を与え、国民はこの現実に適応していくであろう」と語った。この表現は中共政権により「高氏は向こう6年以内に政権を強奪する」との証拠にされているようだ。

この表現について、高氏は「自分は法律関係者として、今後6年間に中国の体制改革が始まり、新聞と報道自由が開放され、法律制度が機能し始め、すべての冤罪が和解の方式で正されると認識している」と明確に説明した。

情報筋の話によれば、最近海外で高智晟氏を声援する文章が多く公開され、彼を未来の民主中国の指導者と称賛する内容もある、このことが中国共産党の神経を逆なでし、「高氏らは一般の人権活動家ではなく、政権剥奪の志向がある」と判断、「一切の対価を惜しまず、逮捕投獄する」と結論を出したという。

郭飛熊氏は「私たちの活動は非政治的であり、唯一の目的は中国の法治を推進し、冤罪を受けた民衆に代弁することだ。統治政権を狙う考えはまったくない。国民として指導者を批評する権利はあるはず」と述べた。

郭飛熊氏、「高弁護士をノーベル平和賞の候補者に」

郭氏は「高弁護士の指導部に宛てた3通の公開嘆願書は、実に我を超越し、十数億人の国民を超越し、正真正銘な道徳英雄に成長した。私は心の底から彼を敬服している」と熱い思いを語り、「今の中国において人権などを求める主流民衆の声が高まっている中、長年以来、高弁護士は彼らの代弁者として、広く尊敬と注目を集めていた。今こそ高弁護士をノーベル平和賞の候補者に推薦し。大紀元の報道を通じ、全世界の友にこの提議を呼びかける。これは実に中国の民主と法治建設を推進するための絶好の橋渡しだ」と説明した。

最後に、郭氏は海外の各メディアの公正なる報道と良き友人の持続的な声援に対し、感謝の意を表明し、「例え我々は中共政権に逮捕拘留されても、国内外の各界が引き続き中国の人権闘争と民主法治の現状に関心を寄せるよう懇願する」と述べた。

(記者・高凌)
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