人権弁護士・高智晟 暗殺未遂、現場に軍用車
【大紀元日本1月18日】17日午後10時24分ごろ、北京の人権弁護士・高智晟氏が、北京北西部のスポーツ施設亜運村(アジア・スポーツ・ゲーム・ビレッジ)付近の高速道路を走行中、ナンバープレートを隠した前方車両が突然停止したため、車外に出てナンバーを確認しようと不審車両の前方に立ったところ、車両が突然発進し、高弁護士をはねとばそうとしたが、同弁護士は間一髪で逃れた。不審車両が逃走する際、ナンバープレートの覆いがはがれ、「京EB8233」の番号であることがわかった。事件発生当時、当車両以外、軍用車両一台が終始尾行していたという。同弁護士は友人である北京の民主活動家・趙_xin_氏に携帯でメッセージを送り、内外のメディアに呼び掛け、暗殺事件の経緯を公開することで全世界に救援を求めている。
趙氏によると、1月17日、高弁護士から、「ぶつけられて危うく死にそうだった高智晟」と題した、暗殺未遂のメッセージが携帯メールから入ってきたという。メッセージによると、高弁護士が、北京周辺の高速道路で車を運転中、ナンバープレートを覆った前方の車両が急ブレーキをかけ、故意に衝突しようとしたという。高弁護士はぎりぎりのところで停止、追突は回避できたが、わずか一センチほどの間隔だったという。さらに、同弁護士がナンバーを確認しようと、不審車両の前方に立つと急発進し同弁護士をはねようとしたが、間一髪のところで逃れたという。不審車両が走り去る際、ナンバープレートの覆いが取れ、ナンバー「京 EB8233」あることが確認できた。事件発生当時、当車両以外、軍用車両一台が終始尾行していたという。
高弁護士はメッセージで、「速く助けてこのニュースをネットに出すように」と救援を求めた。
趙氏はその後、何度も高智晟弁護士に電話をかけたが、すべてビージー音でつながらなかったという。高弁護士の安否はいまだ確認が取れていない。
趙氏は「すべての国内外、体制内外の良識ある方は、皆高智晟弁護士の安否に注目してほしい。一人が迫害されたら、すべての人も安全ではない。一人拘束されたら、すべての人も自由ではなくなる」と内外へ緊急の支援を訴えている。
高弁護士は、2004年年末から法輪功集団迫害の違法性を訴える公開嘆願書を3度にわたり中共指導部に提出、中共政権から尾行や監視などを受け、今月12日には執拗に尾行していた私服警察官と口論になり、不当に連行されたがすぐに釈放されている。
高弁護士をノーベル平和賞の候補に推薦した民主活動家・郭飛熊氏は、中共当局が同弁護士を逮捕する計画があることを明らかにしており、勾留することができなかったことから、今回の暗殺事件の凶行に至ったのではないかという。
調べによると、高弁護士をはねとばそうとした、番号は「京EB8233」の車両は、12日、高弁護士が連行された際も見かけられたものであることから、今回の暗殺の企ては、公安当局によるものとされ、610オフィスの責任者、中央政治局委員の羅幹による指示とみられている。