米国民・李祥春、3年間の迫害事実を公表

【大紀元日本1月30日】米国カリフォルニア州の医師・李祥春(チャールズ・リー)氏(40)は、法輪功を修練したことを理由に、中共当局に不法に監禁され、3年にわたる迫害を受けた。多くの人々が李氏を救出するため、各地で救出活動を展開し、全米各界の関心を集めた。1月21日、李氏はサンフランシスコに戻り、サンフランシスコ中共領事館前で24日、、メディアおよび民衆に対して、中国刑務所で受けた虐待、重労働および洗脳などの迫害を公表した。

李氏は「中共が、一米国民を、ここまで虐待するとは信じられなかった」と語った。また、「米領事館は中共の迫害がエスカレートしないように、月に2度の面会または電話連絡をするようにしていた。私が3年間耐えてこられたのは、米国政府を始め、各界の有識者、友人およびメディアの支持があったから」と感謝の意を述べた。

インタビューに答える李祥春氏(大紀元)

不法拘束、不法判決

李氏は、2003年1月22日に中国へ帰省した際、広州空港で逮捕状もないまま、警官により揚州へ強制連行された。その後、警官から如何なる説明もないまま、南京刑務所に監禁された。3カ月後、中共側は「放送を妨害した容疑」の罪名で、3年間の刑期を言い渡した。

李氏は、南京刑務所で、肉体的および精神的な迫害を受けたと語り、すべての基本的権利を剥奪され、所持していたすべての法輪功関連書籍および外部に宛てた手紙も没収され、米国にいるフィアンセの符泳青さんや友人との連絡まで断たされた。李氏は「中共は私に法輪功の修煉を放棄させるために、種々の手段を使ったが、私は屈しなかった」と語った。

4日間連続のハンストで、米領事館宛に手紙を出すことに成功

李氏は、不法に判決を言い渡されてから、自ら上訴の書類を作成したが、中共に押収された。彼は、獄中で心身ともに受けた迫害を綴った、フィアンセおよび米領事館に宛てた95ページにわたる手紙を中共側に没収され、外部との連絡を断たれたため、抗議のハンストを決行した。

中共側は李氏が米国公民であり、人命にかかわることから、李氏がハンストを行って4日目に、一部の手紙を米領事館へ渡した。しかし、もっとも重要な迫害内容が書かれている13ページは押収された。次は押収された手紙の内容。

一、私の信仰の自由の権利が侵害された

①私が不法に拘束されてから、中共側はあらゆる手段を使い、法輪功の修煉を放棄させようと企んだ。さらに、2003年2月10日から12日の3日間にわたり、法輪功およびその創始者を誹謗中傷するビデオを強制的に見せられた。

②私が所持した「転法輪」が押収された。米国領事館より送られてきた書籍も押収された。

二、私の健康が害された

私の煉功(気功の練習)を禁止または規制された。彼らに、煉功は本人の健康維持のために極めて重要であることを繰り返し説明したにもかかわらず、規制された。

三、体罰、殴打および虐待

①2003年1月22日、広州の白雲空港で殴打された。

②同年1月22日、拘束されてからハンストを行っている状態で、3昼夜にわたり寝かせてもらえなかった。

③同日夜7時15分、私がハンストを行っている状態で、両手を背中に72時間にわたって手錠で身動きができないように固定された。特に、同日の夜8時から深夜12時まで、上海・浦東より揚州までの道中、手錠はきつく締められ手首に深くくい込み、ひどい痛みを伴った。24日夜、さらに手錠を無理やり上方へ引き上げられ、後ろの両手および両腕に激痛が走った。現在でも手首に手錠の痕が残っている。

④同年3月27日午前8時20分から4月21日午後2時30分まで、揚州拘置所で130時間にわたり手錠で固定された。当時の気温は高く、身につけていた冬物から異臭が発したにもかかわらず、着替えできなかった。しかし、69ページにわたる上訴のための書類の作成があり、耐えた。

⑤同年5月12日午後、殴打されたのち、髪の毛が剃られた。片手はベッドの欄干に4時間にわたり手錠で固定された。5月13日午前、強制的に囚人服を着せられ、両手を後ろに5時間にわたり手錠で固定された。

李氏は記者会見で、自ら手錠で固定された模様を示し、いまだに回復していない迫害による傷跡を人々に見せた。

ハンスト9日目に、すべての手紙を出す

李氏は、不法監禁されてから、95ページにわたる手紙を米領事館へ渡ってから、中共側はそれまでに対外的に、李氏は人道的に扱いされていると称していたことがようやく暴露され、中共は全ての手紙を米領事館へ渡したのは、李氏がハンストを開始して9日目であった。

ハンストを行っている間、警官は李氏に対して虐待し、ゴム製の管を鼻から胃まで挿入し、流動物を強制的に注入した。李氏は「管を挿入される時は激しい痛みが伴い、極めて苦痛だった。当時現場で一部始終を写真におさめていた22歳の若い警官は、あまりにも残酷な現場を目撃したショックで失神した。終了後、彼らは管をわざと抜かずに、そのまま32時間にわたって放置した」と語った。

李氏は、警官はさらに獄中にいる犯罪者に、私を殴るよう指図したと語った。刑務所側は李氏に対して、「自己反省」の報告書を書かせるために、毎日4~6時間にわたり、上半身を真っ直ぐにして腰掛けに動かずに座らされた。長い場合は43~48日にわたった。そして、座ったままで、中央テレビ局が製作した法輪功を誹謗中傷する番組を強制的に見せられた。これらの虐待によって、李氏は呼吸および心臓の機能が異常な状態に陥った。当時の駐北京・米大使館および米上海領事館は中共側に抗議を行ったという。

李氏は、自分は自由になったが、しかし、いまだに大勢の法輪功学習者が残酷な迫害を受け続けていると述べ、国際社会に関心を寄せるように呼びかけた。

また、将来についての質問に対して、李氏は、3年間の迫害を受けたため、心身ともに回復するまでは、暫らく時間がかかると述べ、法輪功の迫害真相をより多くの人々に伝えたいと語った。

(記者・黄毅燕)
関連記事
12月20日、米国務省の外交団がシリアに到着した。バッシャール・アサド政権崩壊後、ワシントン高官がダマスカスを公式訪問するのは初めてとなる。
10年前、中共は「中国製造2025」計画を掲げハイテク製造業強国を目指した。しかし現在、中共は知的財産権侵害や不公正競争の指摘を受けている。EVや高速鉄道で進展も、核心的な技術は不十分だ。
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月16日、英豪閣僚級会議がロンドンで開催され、中共のスパイ浸透対策が主要議題となった。英国外相は中共スパイの楊騰波の入国拒否を支持し、豪州外相は複雑な国際情勢を指摘。英国の外国影響力登録制度の施行は延期され、中共の指定級が注目されている。
インド政府は、中国からの安価な鉄鋼輸入を抑えるため、最大25%の関税(セーフガード)の導入を検討している。この […]