何清漣:中共政権のマフィア化、「正体不明の暴徒」を操作

【大紀元日本6月26日】今月中に中国で発生した数件の人権侵害案件からみると、中共政権のマフィア化が、この国家における人権状況を改善する上で最大の障害となっている。

国内で弾圧を受ける中国人は、直訴する場がない…政府は共産党の機構、メディアは共産党の喉、存在が許され政府に発言できる「非政府組織」、例え「工会」(工人連合会)、「婦聯」(婦人聯合会)などは、実質上、非政府組織と名乗る政府機構である。すると、中国人は、国際社会に期待を寄せ、中共政権が「面子」を考慮し、政治暴挙を少しでも謹慎することを願い、自分たちの活動空間を得て「平和かつ理性的」に政府と対話し、人権を縛る鎖が少しずつでも緩められることを懇願している。

率直に言うと、国際社会は昨年から中共政権に対する態度をすこし変えた。この転換は欧州の政局変化がもたらしたものである。ドイツではシュレーダー元首相が政権から降り、メルケル首相が執政してから、積極的に米国との関係改善に取り組み、中国の人権問題はようやく欧州連合(EU)の議事に上った。5月には米国のブッシュ大統領は中国の民主活動家3人と面会した。欧州議会のスコット副議長は、民主化されていない国家の情況を改善させるために、EUは1・42億ユーロ(約1・6億ドル)の予算を可決したことを公表した。

▶ 続きを読む
関連記事
中共が加える力が大きくなるほど、日本で生じる反作用も大きくなる。これまでのところ、中共は望みを実現できていないばかりか、逆に少なくとも6つの悪影響をもたらした
外交では、握手と署名が「決着」を意味するとは限らない。同じ合意を、一方は和平と見なし、他方は次の一手のための時間と見ることがある。トランプと習近平は、本当に「同じ取引」をしているのか
米中首脳会談は中国優勢との見方を覆し、米国の圧倒的勝利と分析。OpenAIの暴走騒動や米中AI開発競争の激化、米「AI軍」創設宣言が力関係を一変させ、中国を交渉の場へ追い込んだ舞台裏に迫る
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析
聖書の「バベルの塔」の物語を手がかりに、AI開発競争を考察。技術や資本の集中、共通基盤への依存、競争から取り残されることへの懸念など、現代のAI開発と物語に共通する構図を探る