中華調味料 五香粉の薬用効果

【大紀元日本7月23日】五香粉(ウーシャンフェン)とは、五種類の香辛料を合わせて粉末にしたものです。この五種類の香辛料とは、山椒(サンショウ)、八角(ハッカク)、桂皮(シナモン)、丁子(クローブ)、小茴香(ウイキョウ)、陳皮(チンピ)です。中国では、地方によって組み合わせが多少違うこともあります。

五香粉は、肉や魚の臭みを消し、独特の香りで料理の風味付けに使われるほか、非常に重要な薬用効果があります。もともと、五香粉の材料はすべて生薬として使われているものです。その薬用効果としては、

1.この5種類の生薬はすべて辛温の性質をもち、胃腸を温め、消化を促進する効果があります。

2.胃腸が弱くて、肉類が食べられない人は、五香粉で調理した肉を食べると大丈夫でしょう。

3.胃腸が丈夫な人は、少し食べ過ぎても、五香粉の温める効果によって、新陳代謝が促進され、肥満予防効果が期待できるかもしれません。

4.冬場、肉類が少し冷たくなっても、五香粉の温め効果で、お腹を壊しにくいのです。

5.梅雨の時期は、湿気が多く、胃腸の機能が弱くなりますが、五香粉はこれを改善する効果があります。

6.夏、冷たいものの飲みすぎ、食べ過ぎで、お腹が冷えて痛くなる場合に、五香粉はこれを治す効果があります。

注意点…舌に苔がなく、口や喉が渇いて、微熱がある人の体質には合わないので、このような人は使用しないほうが良いでしょう。

漢方医師・甄立学)
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