カナダ対中人権外交、中国側が態度を急変、再び会談を要望
【大紀元日本11月19日】APEC首脳会議の期間中に予定されていた、カナダ・ハーパー首相と中国胡錦怒涛・総書記との単独首脳会談が中国側により直前に取消されていたが、中国は16日、態度を急変し、会談に応じると表明した。ハーパー首相が人権問題を棚上げにして中国との貿易関係を発展させる意向はないと発言したことを中国側が重視したものと見られる。カナダ政府関係筋によると、中国側の急変は、ハーパー首相の会談メモにあげられている法輪功学習者を狙った臓器狩りの問題と関連しているという。
カナダの主要メディア、グローブ・アンド・メール紙(Globe and Mail)は15日、ハーパー首相の報道官サンドラ・ボクラ氏の発言を引用して、今回の首脳会談は中国当局の要望に応じたものと報道した。サンドラ・ボクラ報道官によると、「中国側は我々と接触し、今回の会談を提案してきた。我々は同意したが、その後、この会談が取り消されたと知らされた」という。
その後、ハーパー首相は15日(カナダ時間)、ベトナムに出発する直前、「わが国が全世界に貿易関係を拡大することを、カナダ国民は願っていると理解している。我々もこのように努力してきた。しかし同時にカナダの重要な価値観…我々が堅持している民主、自由、人権を犠牲することを、国民は望んでいないと認識している」と発言、胡総書記との会談が取り消しになったとしてもカナダ政府が人権重視原則については譲歩しないと強調した。
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