ロシアが2月24日、ウクライナへの軍事侵攻に踏み切ったことを受け、在中国カナダ大使館は3月1日、敷地の外壁に「われわれはウクライナを支持する」「われわれはウクライナと共にいる」と同国への支持を訴える中国語のメッセージを張り出した。2日、メッセージが書かれた看板に落書きされたことがわかった。
カナダ大使館は1日、ツイッターや中国SNS微博(ウェイボー)で、同メッセージを張り出したことや、敷地内でウクライナ国旗を掲揚したことを報告。また、大使館が掲載した写真には、職員らがウクライナ支持を訴える中国語のプラカードを掲げた様子があった。
ツイッターでは、多くの中国人ユーザーはカナダ大使館のメッセージを称賛した。これに対して、中国国内のSNS微博上では、愛国主義者らがカナダの先住民問題などでカナダ大使館をやり玉に挙げた。
ネット上の投稿によると、2日、同大使館の看板に北大西洋条約機構(NATO)を罵る言葉が赤いペンキのようなもので書かれた。
カナダ在住の時事評論家、李立夫氏は、ロシアを支援する中国当局の洗脳で一部の中国人は「情報を収集して物事を冷静に判断する能力を失った」と米ラジオ・フリー・アジア(RFA)に語った。
(翻訳編集・李凌)
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