ダボスでトランプ・ゼレンスキー会談 和平前進「戦争終結近い」楽観

2026/01/23 更新: 2026/01/23

スイス・ダボスでトランプ米大統領とゼレンスキー氏が会談。トランプ氏「戦争終結近い、合意実現へ楽観」と強調。米特使がプーチン氏とモスクワ会談へ。シャトル外交加速、米ウ鉱物協定も焦点。和平の最終段階か?

1月22日、米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が、スイス・ダボスで注目を集めた会場外会談を行った。トランプ氏は会談後、メディアに対し和平への前向きな姿勢を示し、この約4年に及ぶ紛争は「終わらせなければならない」と述べ、和平合意の実現に楽観的な見通しを示した。

ホワイトハウスの発表によると、この「トランプ・ゼレンスキー会談」は約1時間にわたり行われた。トランプ氏は記者団に対し、「誰もがこの戦争の終結を望んでいる」と述べ、和平合意は「すでに実現に近づいている」と強調した。

交渉の具体的な進展を問う質問に対し、トランプ氏は「我々は非常に近い地点に来ていると思う。多くの前進を遂げたが、残るのは1、2個の難しい問題だけだ」と明言した。

ゼレンスキー氏の側近であるドミトロ・リトヴイン氏も今回の会談を「成果のある前向きなもの」と評価し、「たとえ短時間でも、有意義な進展をもたらす助けになった」と述べた。ゼレンスキー氏は会談について「雰囲気が良く、極めて重要なものだった」と述べ、トランプ大統領が多忙のなか時間を割いて会談の場を設けたことに感謝を表明した。

和平交渉の進捗について、ゼレンスキー氏は「これが最後の1マイルだと思う。そしてその道のりは非常に険しい」と付け加えた。

「戦争は終わらせねばならない」

この会談は非公開で行われたが、関係者の間では、両国の和平プロセスが実質的な段階に入ったことを示すものと受け止められている。トランプ氏は会談後、「多くの人が命を失っている。私たちは戦争の終わりが近いことを願っている」と強調した。

「この戦争の規模は第二次世界大戦以来最大のものだ。こんな殺戮をこれ以上続けたくない」とトランプ氏は語り、「良好な議論が行われた」と述べたが、会談内容の詳細には触れなかった。同日、トランプ氏はすでに「合意はかなり近い」との見方を示していた。

トランプ氏は具体的な交渉内容の開示を避けたが、「まだ越えなければならない課題がある」と述べた。一方、米国特使のスティーブ・ウィトコフ氏は、フォーラム期間中に「ロシア・ウクライナ双方の隔たりは大幅に縮まった」と明かした。

ウィトコフ氏は「我々は問題を最後の重要な一点にまで絞り込めたと思う。これは解決可能であり、双方が解決を望む限り目標に到達できる」と語った。

トランプ氏はさらに、ウィトコフ氏とジャレッド・クシュナー氏が22日夜にダボスを離れ、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談する予定であることを確認した。

この集中的な「シャトル外交」は、最終的なロシア・ウクライナ停戦合意の実現を目的としている。トランプ氏はこれを「継続的なプロセスである」と形容した。

プーチン氏にどのようなメッセージを伝えるのか問われた際、トランプ氏は「戦争は終わらせなければならない」と答えた。

「アメリカの関与なしに平和は成り立たない」

今回の会談では、停戦条件のほか、2025年に両国が締結した「米ウ鉱物資源協定」も注目された。この協定はウクライナ戦後復興の経済的な柱と見なされている。ウクライナに豊富に存在するリチウムやチタンなどの重要鉱物を開発することで、米国が復興を支援する一方、ウクライナが中国共産党の供給網への依存から脱却する狙いがある。

ゼレンスキー大統領はその後、ダボス会議で特別講演を行い、質疑応答にも応じた。大統領は「平和を実現するためには、非常に強力なアメリカの関与が不可欠である」と述べ、「ヨーロッパも同等の影響力を発揮できるが、それには時間がかかる」と指摘した。

また、どの国の指導者と対話する際にも祖国を守る責任を負っており、「それは決して容易ではないが、きょうの対話は前向きだった」と語った。

李言
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