中国人が好む家庭料理=10品
【大紀元日本12月9日】中国人が一般的に好む料理は手間がかからず、安く家庭でできる料理である。次の10品目の中には家庭で調理しにくいものもあるが、殆んどは家庭料理で、一般的に中国人が好む料理である。
1.ピーナッツ揚げ
ピーナッツ揚げを嫌う人は、中国ではおそらく誰もいない。中国国内便の機内食でも、茶屋でも必ず置いてある。勿論、酒のおつまみにも最高である。
2.豚肉の醤油煮込み
中国人がもっとも好きな料理の1つ。筆者はSARSが流行した時期に、やけくそになって毎日のように豚肉の醤油煮込みを食していたため、癖になった。しかし、実家から北京へ戻ると北京の豚肉が美味しくなかったことから、豚肉の醤油煮込みを食する回数はかなり減った。お陰で、太らずにいられるのは、北京の豚肉のまずさのためで、感謝しなければならない。
3.豆腐の醤油炒め
中国の文学者・瞿秋白(くしゅうはく)氏が臨終の作品「余計な話」の中で、中国の豆腐は世界一と書いており、筆者はその言葉に感激したことを覚えている。瞿氏が晩年思い浮かべたものが田舎の食べ物だったのである。生命は理念ではなく、具体的な生活であったのだ。豆腐は沢山の調理法があり、精進料理にも使用される。個人的には豆腐の醤油炒めがもっともご飯に合う一品であると考える。
4.きゅうりの漬物
中国の東北地方の簡単な料理。今は広東省の人々の大好物にもなったそうだ。
5.北京ダック
世界的に有名な北京ダック(ロースト・ダック)は誰でも好きな一品である。北京ダックに似た食べ物に、広東省と南京市のガチョウの丸焼きがある。肉が柔らかく、皮が香ばしくてサクサク感があり、脂身がほどよいロースト・ダックは、これまで高級料理とされていた。
6.かに
かに料理は、中国南方の典型的な料理である。これまで、北方の多くの中国人はかにを食さなかったが、今では広く中国人に愛好され、上位ランキングに入っている。2003年陽澄湖畔でかにを食した時に、北方出身の友人が、手仕事をしているようだと怒り出した思い出がある。
7.鶏肉スープ
ひね鶏の場合はスープのダシにし、若鶏の場合はしいたけと煮込む。柴鶏(在来種の一種)スープや地鶏スープなどもある。これまでは、鶏肉スープは妊婦が食していたが、今では健康に良いと老若男女の好物になっている。
8.野菜スープかけご飯
主食だったものが、杭州料理の一品になった。面倒くさがりやにとっては最高で簡単な一品である。
9.タマゴとトマトの炒め物
この料理も、面倒くさがりやたちにうってつけの一品である。タマゴとトマトの炒め物は、味がよく簡単に作れることから、歓迎される。鍋に油を入れ、タマゴとトマトはどちらを先に炒めても美味しくできる。筆者がこれまでに最も美味しいと思ったこの料理は、チベットのラサで食したものである。チベットは酸素が薄いことから、炒める時間が長くても、新鮮さが保てるのだろう。
10.豚肉の千切り香味炒め
この料理は、四川料理の作り方がよく知られているが、湖南省、湖北省、江西省、雲南省、貴州省等の各地では作り方が多少異なる。四川の豚肉千切り香味炒めの特色は、唐辛子から来る辛味であり、力仕事をする人が好むといわれ、もっともご飯に合う典型的な料理である。