北朝鮮難民救援基金ら、「映像とシンポジウムで語る北朝鮮」

【大紀元日本12月21日】NPO法人「北朝鮮難民救援基金」と「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」は10日、さいたま市中央区の「彩の国さいたま芸術劇場」で「映像とシンポジウムで語る北朝鮮」というイベントを開催、午後3時から文国韓氏(韓国の人権活動家)、李ミンボク氏(南に亡命した脱北人権活動家)、スザンヌ・ショルテ氏(北朝鮮自由化連合代表)、荒木和博氏(特定失踪者問題調査会代表)ら内外の人権活動家らが一同に会しシンポジウムを行った。会場には、北朝鮮問題に関心を持つ一般市民の外、ビルマ北部で人身売買などの人権侵害に遭っているカチン人女性らが民族衣装を纏って登壇、娘を人身売買の毒牙にかけられた母親が涙ながらに惨状を訴える一幕もあった。司会は、アジア・プレスのジャーナリスト・石丸次郎氏が勤めた。

北朝鮮について十数年以上取材活動を続けてきた石丸氏は、先日まで中朝国境で脱北者十数人にインタビューしてきた経緯から、「北朝鮮内部の人権状況は全く改善されていない」「脱北者は日々減少している」と発言、北朝鮮内部の警備が厳格になり、脱北者が国境付近まで辿り着くのが難しい情況になっているとの認識を示した。また、中国公安当局は、以前に比較して、脱北者の取り扱いや国際人権活動家の長期拘束に神経を使うようになってきており、「これまでの国際的圧力は決して無駄ではなかった」との見方を示した。

現在、韓国の人権活動家である文氏は、かつてビジネスマンとして中国を訪問、平壌外国語大学を卒業した脱北者と偶然に出会い、その人権状況を聞き愕然としたという。その後、1999年から中国で実際に脱北者の人権活動を支援するようになり、「ハンミちゃん家族」を含めた脱北者数十人の面倒を見ることとなり、当初は瀋陽の米国大使館に駆け込むことを企画したが、警備が厳重で断念、次ぎに隣接する日本領事館に狙いを変えて成功し、脱北者の存在を世界に映像として伝えることに成功したと述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
天安門事件の未公開写真特集、第7回。歴史の大きなうねりの中で生きた人々の姿。封印されていた写真の数々から、1989年の北京を振り返る
北京大学の饒毅教授が、中国の学術不正は「世界記録級」と指摘。論文数の急増とともに不正の割合も前例のない水準に達し、処分の不十分さや監督体制の課題が浮き彫りとなっている
世界ウイグル協会総裁のアラウドゥン総裁は国際社会に対しても行動を求めた。もし国際社会が天安門事件の教訓に真剣に向き合っていれば、現在のウイグルでのジェノサイドだけでなく、チベット人、モンゴル人、香港の人々に対する起きなかったかもしれないと指摘した
サッカー中国代表はW杯出場枠拡大の恩恵を受けられず低迷。過剰投資ではなく政治介入や統制体制が成長を阻害し、草の根文化の欠如が根本原因と指摘する
経済協力開発機構(OECD)の最新報告書によると、過去20年足らずの間に中国企業が獲得した世界市場シェアの約60%が中国共産党(中共)の国家補助金に依存していることが明らかになった。OECDは、補助金を頼りに市場シェアを拡大することはスポーツにおけるドーピングと同様だと指摘した