中国北京:初の実名ブログ開設、当局の思惑とは逆の効果

【大紀元日本2月3日】中国当局はインターネットにおける情報伝播のコントロールを強化するために、これまでに実名制度でブログの開設を推し進めてきた。これに対して、1月29日に中国で初めて実名によるブログは北京で正式に開設されたが、ブログ関係者によると、当局の思惑とは異なり、実名制度は、民衆が当局に対する中国共産党(中共)政権の強権政治に対する恐怖心を取り除く効果があるという。

ラジオ自由アジア放送局によると、「博克聯合社区(以下、博聯社)」は、自由に出入りできる開放式登録ではなく、招請、推薦、自己推薦の形によって登録されるものとし、さらに厳密な専門性資質および身元調査を行った上、初めてブログの正式の開設者になるというシステムである。博聯社は、ネット・サイトのトップページで、実名制によって、法律を守り、自律かつ透明性のある誠実なネットの生存と表現方法を推進したいと述べている。

米国で中国語デジタル・オンライン・マガジン「大参考」を主宰する李洪寛・編集長は、実名とペンネームでブログへ文章を発表しても、インターネットの生態構造に対する影響は大きくないと分析した。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。