バレンタインデー、起源は古代ローマの男女の思い

世界中で愛の言葉が交わされる2月14日のバレンタインデーだが、その起源や由来をめぐっては諸説がある。

バレンタインの名称については、西暦270年ごろに皇帝クラウディウス2世によって殉教させられたキリスト教聖職者の名前が由来になっているという説が有力。伝説によると、この聖職者は看守の娘に恋をしており、その女性に「あなたのバレンタインより」と書かれた手紙を書いたという。

2月14日という日付けに関しては、古代ローマのルペルカリアの祭りが由来とされる。祭りの前日に女性たちが手紙を大きなかめに入れ、男性はかめの中から手にした手紙の主を探したという。

この日に愛情の証しとしてカードなどを送る習慣は、14─15世紀に英国やフランスで始まり、19─20世紀には特に米国で流行した。

ニューヨークでは1834年に初めて、商業生産されたバレンタインカードがお目見え。

1994年からは、エンパイア・ステート・ビルの80階でバレンタインデーにカップルが結婚式を挙げるようになった。

[12日 ロイター]