米医学界:中国臓器狩りに議論活発化

【大紀元日本5月6日】中国国内の秘密収容所で生きた法輪功学習者の臓器を強制摘出・売買する裏幕が昨年3月に暴露され、カナダの独立調査団は本件について、同年7月に調査報告書を公表したのに続き、今年1月には報告書の追補改訂版を公表し、33の論証方法を追加し、臓器狩りの内部告発は事実であり、さらに立証されたとの調査結論を下した。これを踏まえて、サンフランシスコで開催された国際心肺移植学会(下略、ISHLT)第27回年度会議(4月24日~27日)で、臓器提供の道徳問題を中心に議論が交わされた。また、米国ミズーリ州セント・ルイス市で4月25日、「臓器移植とその専門医の育成に関する議論」をテーマとするシンポジウムが開かれた。会議中に、カナダ独立調査団の証拠と調査結論が引用され、中国での極めて不透明な臓器提供に、医学界はどう対応すべきかなどの問題が議論された。

中国の臓器狩り事件を調査するカナダ独立調査団のデービッド・マタス氏(国際人権弁護士)およびデービッド・キルガー氏(カナダ政府元大臣)は1月31日、オタワ議会で「残忍な生体臓器摘出―中国における法輪功学習者を対象にした臓器狩りの告発に対する調査報告」の追補改訂版として、これまでの18の論証方法から33へと拡充した。

報告書では、中国人の臓器提供の伝統がない上、中国での臓器提供の健全なシステムもないと説明、「このような情況にも関わらず、中国の移植用臓器の供給は極めて潤沢で、臓器移植大国となっている、しかも待機時間が異常に短い」と指摘、中国当局は、臓器提供者は死刑囚であると説明しているが、外国人の臓器移植患者の証言では、病院側は臓器の提供者について明らかにせず、多くの手術は秘密裏で行われたという。

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