中国民主党、初の海外代表大会開く、米国下院議長らから祝辞

【大紀元日本6月8日】中国民主党の初の海外代表大会が6月5日、米国で開かれた。党の総裁および執行委員らは、記者会見を開き、約60人の海外党員や、VIPが参加した。米国下院のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)議長からは、祝辞が贈られた。

中国民主党聨合総部(海外)は2007年6月1日から3日までに、米国ロードアイランド州プロビデンス市で、「中国民主党聨合本部(海外)第1回代表大会」の予備会議を開き、6月4日、ブラウン大学で開幕式典を行い、5日に本会議を召集した。

中国民主党は1998年から、中国で党の結成準備に着手、20の省・市の党員は現地の政府機関で準備委員会を登録しようとしたが、中国当局に抑圧された。翌年の1999年から、多く民主党党員が逮捕・監禁され、30数人が懲役刑に処された。党リーダーの王有才氏や、徐文立氏、王希哲氏などは相次ぎ米国に脱出した。

中国民主党関係者によると、同党は中国28の省・市で約3千人の党員がいる。身分を隠さず活動している人はごく一部で、大半は身分を伏せているという。

中国民主党海外本部の総責任者・徐文立氏は、今年初めに、ワシントンに訪れ、米国の政界要人らと面談した。

今回、中国民主党の海外大会の開催に、中国当局メディア海外の駐在記者は強い興味を示した。そのうち記者3人が大会や、関係者への取材を申し込んだ。このことは、これまでの状況と一転しているという。

今回、初の海外代表大会で、党の憲章の改正や、海外活動の推進、海外における幹部の選挙と活動目標を明確することなどが盛り込まれている。また、「6・4天安門事件」18周年を追悼するために、写真展も行われた。

党の幹事長・汪岷氏は、「いまから来年の2008年北京五輪までは、中国にとって重要な歴史的な一年になる。ヒトラー支配下のドイツも五輪を主催した後、すぐに世界大戦を引起こした。韓国も五輪を主催したが、それを契機に、民主からかけ離れている統治者を政権から追い出した。歴史は、責任を勇敢に背負う人々には寛大である、この千載一遇の機運を掴んだ人は、英雄になれる」と力説した。

徐文立・党総責任者の人権弁護を担当した、ノア・サックス弁護士は代表大会で講演を行い、「米国政府の行動は決して十分ではないが、私はすべての米国人と共に、永遠に民主・自由・人権を尊重する側に立っている」と述べ、これからもこの理念の実現のために、法的支援を行っていく構えを示した。

米国下院のナンシー・ペロシ議長は代表大会に祝辞を贈った。その中で、議長は、自由・民主の重要性を再度強調した。米国の元上院議員、ブラウン大学のベテラン学者リンカーン・チェイフィー(Lincoln Chafee)氏はスピーチの中で、「米国人も自由を勝ち取るために街頭で戦い、新しい政党を成立させることに奮闘していた」と話し、中国民主党関係者を激励した。

党の顧問・王希哲氏によると、海外の党員は米国東西部や、英国、オランダ、北欧、ドイツ、フランス、タイ、日本、韓国、豪州、香港などの各地に分散しているという。

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