返還10年迎える香港:台湾法輪功500人強制返還 香港史上最大規模
【大紀元日本7月1日】香港返還10周年を控え、香港空港では、台湾法輪功(ファールンゴン)学習者が大量強制送還された事件が発生している。30日までに強制送還された累積人数は446人にのぼり、香港史上最大規模の強制返還事件として国際社会の注目を集めている。米国務省は27日、同送還事件について、「いかなる個人と団体は、信仰まだは所属の団体に関係なく、合法的に旅行及び平和的な集会の権利がある」と表明した。
台湾法輪大法学会によると、胡錦濤・国家主席の香港訪問中に、香港法輪功が前国家主席・江沢民及び中国共産党(中共)政治局委員・羅幹、前首相・李嵐清に対して訴訟を起した。香港法輪功の訴訟を応援するため、連日、多数の台湾法輪功学習者が香港に到着したが、多くは空港で止められ、強制送還された。30日午後6時までに、強制送還された人数は446人に達したが、香港空港は、現在でもなお法輪功学習者たちが強制送還される状況が続いているという。実際に入国できた者および実際に強制送還された者の状況は現在不明である一方、強制送還される人数は今後も増えるとみられ、千人に達すると予測されている。
台北時報28日の報道によると、人権法律協会の弁護士朱・ワンチーも返還された一人。朱弁護士によると、24日にビザを持って香港に到着したが、税関審査のところパスポートを出した直後、税関事務室に連行されたという。その後、入境拒否の原因も説明されずに女性職員6人に暴力的に取り押さえられ、強制的に飛行機に乗せられたという。
台湾に帰った後、朱さんは旅行会社から、香港移民署がすでにすべての航空会社に、香港は法輪功学習者を歓迎しない通知を出したと聞いた。弁護士である朱さんはその後、その通知のコピーを入手した。通知書は、「香港が7月1日の10周年返還を祝う際、すべての法輪功学習は『歓迎されない者の名簿』にリストされる」と書いている。
ロイター29日の報道によると、香港移民署がロイターの取材に応答せず、同署は香港に入境できる者を決める権利はあると答えただけだという。
タイのバンコク・タイムズ紙は30日、「香港を見習えば見習うほど、台北は北京から離れたくなる」と題する記事を発表、香港は返還後に自由がなくなったことは、台湾法輪功学習者が有効な観光ビザーを持っていても香港への入境は拒否されることでわかると指摘した。
4年前に、香港入国税関は「安全上の理由」で、80数人の法輪功学習者の入国を拒否した。今年3月、同件について不当判決に対する争議や、香港政府が関連書類を処分したなどの口実について、社会各界に物議をかもしている。その中で、中国当局は再び香港政府に対し、法輪功学習者を強制送還させることなどを強要した。香港・法輪大法(ファールンダーファー) 学会のスポークスマン・簡鴻章氏は、30日午前中に弁護士の夏博義氏と共に高級裁判所へ緊急司法照合を求め、大量の法輪功学習者を強制送還したことで香港政府を提訴すると明らかにした。
香港空港で入国拒否された台湾民衆(大紀元写真)
香港空港で入国拒否された台湾民衆(大紀元写真)
分析によると、法輪功が合法である香港では、大陸民衆の脱・中共運動を支援するパレードが頻繁に行われている。共産党崩壊を恐れている中国共産党は、胡錦濤及び大勢の政府要人が香港訪問期間に、「中共を解体」「共産党のない中国こそ希望がある」などの横断幕が香港の町に現れることを怯え、法輪功学習者が香港に入るのを全面的に阻止することにな
香港当局に入国拒否された台湾民衆(大紀元写真)
香港空港入国税関に大量の業務員が駆けつけた(大紀元写真)
7月1日、香港政権移管10周年記念式典の準備を行っている中国解放軍(AFP)
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