【大紀元日本7月6日】先月下旬、火星で大規模な砂嵐が発生し、現在も成長を続けていることがNASAの発表で明らかとなった。
第一発見者は米アリゾナ州のアマチュア天文学者ポール・マクソンさんで、6月23日、火星で起きている大規模な砂嵐を撮影。その3日後、再び火星の様子を撮影したところ、砂嵐の規模は4倍に拡大しており、広範囲にわたって太陽光を遮っていたという。現在、米宇宙航空局NASAの専門家がこの砂嵐の変化を注意深く見守っている。
米コーネル大学のスチーブン・スクワイヤー(Steven Squyres)氏は、この砂嵐はいまのところ地域的な発生に止まっているが、火星の半分を覆ってしまう砂嵐もなかったわけではないと説明している。現在、砂嵐の規模は数千マイルにも及び、成長を続けているという。
過去には2001年、火星全体を覆う程の大規模な砂嵐が観測されている。
このまま砂嵐が拡大し続けると、米NASAの火星探査機「スピリット」と「オポチュニティー」の運行に影響するのではないかという懸念の声も上がっている。しかし、NASAの見解によると、火星での強風は、探査機のソーラーパネルに積もる塵を飛ばし、2機はよりパワーを増して運転できるので心配ないとしている。
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