高度脳萎縮の男性、生活能力は正常=フランス

【大紀元日本7月25日】フランスのある男性は、足の怪我によって病院で検査を受けた際、の高度萎縮が発見された。ただ、生活能力に異常は見られないことから、医師たちはとても不思議に感じているという。

この44歳の男性は、二児の父親であり、公務員の仕事をしている。脳部MRIの写真によると、彼の脳室(液体で充満した部分)は極端に拡大し、脳の実質(脳細胞の部分)が両側に薄い板状に圧縮されている。このように、脳が高度萎縮しているにもかかわらず、この男性は、生活能力にまったく異常が見られない。

病院のカルテの記載によれば、この男性は生後6か月ごろに水頭症に罹ったが、特に治療を受けなかったようである。

神経心理テストの結果、彼の知能指数は75で、健常者の最低値の85よりやや低かった。彼の言語知能指数は84、操作知能指数は70であった。

検査した医師は、「この男性はずっと普通の生活をしている。知能指数はやや低いが、心身の機能と社会での人間関係の面であまり影響がない」とコメントしている。