夏を乗り切るための十項目
【大紀元日本8月5日】
【調味料】酢
暑い日は汗が多く出るので、酢を多めに摂り、胃酸の濃度を高め、消化吸収を助けて食欲促進を心がける。酢には強い殺菌力があり、短時間でブドウ球菌などを死滅させることができ、腸チフス、下痢症状などの伝染病予防にも効果がある。夏は疲れやすく、気分が悪くなったりだるさを感じることが多いので、酢を多く取れば、素早く疲れを取って体調を整えることができる。ただし、一部の薬は酢と相性が良くないので、薬を服用する際には酢を摂らない方が良い。
【野菜】苦味野菜
夏は高温多湿のために体力が落ち、倦怠感や憂鬱、めまい、食欲不振、身体が痩せるなどの症状が出てくる。こんな時、苦みのある食物を摂取すると、胃を丈夫にするアルカロイド、アミノ酸、ビタミンおよびミネラルが豊富に含まれているので、暑気あたりに役立つ。(苦瓜、セロリ、百合の根、蓮の実など)
【スープ】トマトスープ
トマトスープを多く摂ると、栄養や水分の補給ができる。冷ましたトマトスープには赤色色素のリコピンが含まれており、前立腺がんや心臓保護に一定の効果があり、男性に適している。
【肉】鴨肉
鴨など水鳥の肉は、性が寒涼(漢方)で、特に体に熱がこもったりのぼせ易い人に適している。
【飲み物】熱いお茶
夏場の飲み物としては、各種の冷たい飲料やビール、アイスコーヒーなどではなく、熱いお茶が良い。茶葉にはカリウムが豊富に含まれているので、渇きを癒し、疲れを取ることができる。英国の専門家の実験によれば、熱いお茶が体温を下げる効果は冷たい飲料よりもはるかに高く、暑気払い飲料として最適であるという。
【栄養素】ビタミンE
ドイツの科学者によると、人は夏場、強い日差し、オゾン、疲労の3つの危険に晒されるが、ビタミンEがこれらの危険をかなり取り除いてくれるという。ビタミンEは、麦芽、クルミ、乳製品などに多く含まれる。
【運動】水泳
水泳は人の手足、腰、腹部を鍛えられるだけでなく、心臓、脳、肺、肝臓といった体内の各臓器に良い影響がある。特に血管に対し有益で、水泳は「血管体操」と言われているほどだ。また、水中では陸上よりも明らかにカロリー消費量が高いため、より多く体重を落とすことができ、美容と健康に最適である。
【服の色】赤
多くの人が、夏は白い服を着るのが良いと考えているが、実は赤い服のほうがより良い。赤は紫外線を大量に吸収して皮膚の損傷を防ぎ、皮膚の老化や皮膚ガンを予防する効果がある。他の色はこの効果が弱い。服の生地も綿とポリエステルの混紡が良い。
【涼を取る道具】扇子
健康面から考えて、涼を取る道具は扇子が良い。扇子をあおぐという動作は一種の運動になる。意識的に左手で扇子をあおげば、右脳が活性化し開発されるとともに、脳卒中予防という意外な効果もある。
【健康維持】規則的な起床・睡眠時間
夏は夜明けが早く日没が遅いため、夜は少し遅めに22時~23時ごろに就寝し、朝は早めに5:30~6:30ごろに起きるのが良い。しかも、毎日規則正しく守ることが大切である。起床と就寝を規則正しく行うのは、体内時計の要求でもあり、その習慣がつけば、気候の変化の睡眠に対する妨害を排除することができ、体内時計がくるうということもなく、各種の生理的なリズムが順調に保たれることになる。