北極イヌイット、女児が男児の2倍の村も 化学物質が原因

【大紀元日本9月17日】北極圏に住む原住民イヌイットエスキモー)族の居住区では、女児出生率が男児を大幅に上回っている村があり、PCB等の化学物質が蓄積された魚や肉を日常的に食べていることが原因だと考えられている。

北極モニタリング・アセスメント計画(Arctic Monitoring and Assessmennt Programme/略称AMAP)に参加している科学者が明らかにしたところによると、北極圏に住む女性の血液中から、人類のホルモンに似た化学物質が検出されたという。これらの化学物質は、発がん性を持つだけでなく、人の神経系、生殖系に影響するPCB(ポリ塩化ビフェニール)やDDT農薬、防火剤などで、風や河の水を通して北極圏に入り込み、食物連鎖の中に蓄積され続け、最後に魚や肉を主食とするイヌイットの人々の血液中に入ったものと考えられるという。

調査によると、北極圏の妊婦の血液中にはこれらの化学物質がかなり多く含まれており、胎盤をとおして胎児に運ばれ、数週目の胎児の性別を変えてしまうという。ある村では、生まれた女児の数が男児の2倍という現象も起きている。

英紙「ガーディアン」によると、AMAPの科学者たちは、調査範囲をロシア、グリーンランド、カナダの最も影響が大きいと予想される地区まで拡大したところ、調査済のグリーンランドとロシア東部地区では男女の比率が1:2であり、さらにグリーンランドでは女児出生率が100%という村もあったという。また、ロシアで生まれた多くの嬰児は早産で、さらに男児の体重が女児よりも軽いということも明らかになった。

この一連の現象について、科学者たちは、元をたどれば、発電機、テレビ、パソコンなどに使用されている各種の化学物質が主な原因ではないかと考えているという。

(翻訳/編集・坂本、瀬戸)

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