中国の氷河、縮小面積7%超える

【大紀元日本12月27日】中国氷河の一部の縮小面積率が全体の7・4%を超え、その他の地区では18%を超えたことがこのほど、中国国内の調査で明らかになった。

中国科学院寒冷・乾燥区研究所は現在「中国氷河資源とその変化の調査」を行っており、この調査は中国では2度目の大規模な氷河資源調査となった。今年12月までに研究員らは2万平方キロメートルの砂礫に覆われていない氷河を調査し終えている。

研究では、この氷河は50年代末から80年代に行われた第1回目の一斉調査に比べ、全体面積の縮小比率が7・4%を超えており、中でもイリ河流域、ジュンガル盆地、ヤロザンブ河(雅鲁藏布江)上流などの委縮が最も顕著で18%以上、祁連山、阿尼瑪卿山、ランチャン河などの地区では10%以上、青蔵高原中部、カラコルム-西崑崙山などの氷河は比較的縮小率が少ないようだ。

野外調査についてのデータ初期分析では、面積縮小を除いても一部氷河の厚さが薄くなってきていることは明らかであり、祁連山の老虎溝12号氷河の面積縮小は目立っていないが、その厚さは20~25mも薄くなっている。また、七一氷河は、23年間で平均19・6m薄くなっており、末端区域最大減少値はなんと50mを超えているという。

この調査の責任者・劉時銀氏は、ここ2、30年間で中国西部の氷河は明らかに変化している。たとえ科学者が最近の氷河の変化に対しての研究を展開しているとしても観測する氷河の数は限られており、西部の氷河全体の変化について調べることなど出来ないだろうと述べている。

中国の氷河は西部地区に分布しており、計46298本、総面積59406平方キロメートル、世界の低緯度氷河面積の50%を占めている。地球温暖化に伴い、氷河は減少し続け、水資源や気候などに重大な影響を及ぼしている。

(翻訳・坂本)
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