研究:カフェインで流産率が上昇

【大紀元日本1月28日】妊娠初期にコーヒーをたくさん飲むと、流産する確率が通常の2倍になることが最新の研究で明らかとなった。BBCが21日報道した。

現在、英国食品基準庁(Food Standards Agency)は、妊婦の一日のカフェイン摂取量を300mgまでと設定しており、これはコーヒー4杯分に相当する。しかし、米産科・婦人科医学誌「American Journal of Obstetrics and Gynaecology」に掲載された研究報告によると、毎日200mg以上のカフェインを摂取すると、全くカフェインを摂取しない人に比べて流産の確率が2倍になるという。

研究者らは、1063人の妊婦を対象に、妊娠20週までのカフェイン摂取量を詳細に記録してもらった。その結果、172人の女性にカフェイン摂取量と流産の関係があることを認めたという。全くカフェインを摂取しない人の流産率が12%だったのに比べ、摂取した量が200mg以下だった人は15%になるという。カフェイン摂取量が200mgを超えていた女性の場合は、流産率が25%にまで上がる結果が出たという。

王室産婦人科大学(Royal College of Obstetricians and Gynaecologists)のパット・オーブリエン(Pat O’Brien)医師によると、胎児にとって最も重要で、流産しやすいのは妊娠12週までで、この時期の女性はカフェインを避けるべきだという。一方、妊娠後期の妊婦もカフェインを避けるべきかどうかはまだはっきり分かっていない。

(翻訳/編集・坂本、田中)