【文化論エッセイ】名花十二客
【大紀元日本3月4日】宋の画家であった張景修が、12の名花に喩えて12種の客にあてはめたものに「名花十二客」というものがある。具体的には、このようなものだ。牡丹は貴客 、梅は清客、菊は寿客、瑞香(沈丁花)は佳客、丁香は素客、蘭は幽客、蓮は静客、茶靡(どび)は雅客、桂は仙客、薔薇は野客、茉莉は遠客、芍薬は近客、というものだ。
現代はとかく客となる相手の財布の大きさであるとか、名声とかいったことに目がいきがちであるが、宋代の人はこのように多角的に客人を観ていたのかとその度量の大きさにまず驚かされる。では、その意味するところは、簡単に言ってどのようなものだろうか?
「貴客」、これは読んで字の如しであろう。名声や財力に秀でた人だ。現代人が最も注目するところだ。「清客」、これは道徳的に道義が明確な人ではなかろうか?もしくは学問に秀でて世の中や将来が見通せる人だ。現代のように先端テクノロジーで道徳が混迷しているような時代には、是非客として招いて、差し向かいで茶菓子でも勧めたい人だ。
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