【エンタ・ノベル】麻雀の達人(8)-中運-

 【大紀元日本7月12日】巨漢は、震え上がる満福をじっと見つめると何やら懐から一通の書状を取り出した。

 満福が目をやると「…積善余得天地人三才中運…保険」などと何やら得体の知れない長いタイトルの生命保険に加入するよう勧められているようだった。逡巡している満福を見て、亭主の巨漢は腰の青龍刀をすらりと抜いて、「…おまえにもはや選択の余地があろうや?」と問い掛けてきた。「もし、入らなかったら?命を質に入れるのも嫌ですし」と満福が言うと、「即刻、そちの首を刎ねる!!」と凄む。

 「…どうやら本当に選択の余地はないようですな…」と満福が署名すると、巨漢はそれをさも満足そうに目を細めて確認し、その書状を懐に収めると、またのっしのっしと奥のほうへと消えていった。

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