2009年神韻世界ツアー、米国で開幕

【大紀元日本12月21日】世界中から高い評価を受けている神韻ニューヨーク芸術団、神韻国際芸術団、神韻巡回芸術団の3グループが12月19日(米国時間)、米国のフィラデルフィア、アトランタ、マイアミにおいて、2009年神韻芸術団世界ツアーを同時開幕した。12月18日、神韻巡回芸術団はフロリダ州フォートローダーデール市に到着、地元行政関係者から褒賞を受け、民衆から熱烈に歓迎を受けた。

演目を一新

フォートローダーデール市についたばかりの神韻巡回芸術団団長・郭秀さんによると、神韻芸術団は昨年、世界ツアーで66都市を回り、214公演を行った。今年は、三つの芸術団と二つの楽団に増員した。世界各地から公演の要請が続く状況で、今年は、おおよそ80都市を巡回し、300公演を行う予定である。

神韻巡回芸術団団長・郭秀さん(神韻ネットより)

郭秀団長は今年の公演について次のように語る。「今年の公演は、規模や芸術形式や文化的内包性、そして演目の題材などはいずれも新鮮感があり、より豊かになり、より深く広くなるのです。演目は一新しました。幕が開いたら、観客の目に映るのは非常に美しい画面です。なおかつ舞台の天幕、照明、色彩、服装、舞踊、音楽などあらゆる要素のつりあいも完璧にすべく努力しています」。

自信にあふれる団員ら

芸術団の団員たちは公演に対する自信にあふれ、旅の疲れなど一切感じさせない。団員らによると、精彩で世界一流の芸術を観客に捧げるために練習を重ねてきたという。また、公演を通じて、各国の観客は、中国の神伝文化の神髄を知ることができ、またクリスマスを目前に、喜びをさらに大きなものにしたいという。

今シーズン初めての公演を前に、団員たちは意欲満々だ。観客の期待に十分応えられる自信に満ちあふれている。団員の董美婧さんは「時の過ぎるのが本当に速いもので、まるで夢のよう。あっという間に再びこの地にやって来ました。フロリダ州が亜熱帯に位置しているせいでしょうか、観客も非常に情熱的です。昨年の公演では、観客の反応は非常によかった。早く舞台に立ちたい」と期待を膨らませた。

異なる民族、異なる時代、普遍的な善と美

神韻の三芸術団が米国で同時公演を行い、これまでの最大規模のイベントになることについて、団員の熊俊秀さんは「私たちの舞踊から中国古典文化の神髄を理解することができます。わずか2時間半の公演にもかかわらず、中国5千年の文化を余るところなく再現するものです。中国人が観れば誇りを感じ、西洋人が観れば、不思議なほど素晴らしく感じられ、中国文化への憧れの念が生じるものと思います」と語った。

また、神韻の演目は主に古典舞踊であるが、チベット族やモンゴル族などの舞踊もあり、中国文化の多様性と共に、普遍性も感じ取れるという。

神韻巡回芸術団団員・熊俊秀さん(神韻ネットより)

芸術の普遍性について、熊さんは例を挙げて次のように示した。舞台上の女性は、優しさと上品さを表現し、純真と純善を伝える。これに対し、男性は男の勇ましい気概を示すもので、これも一種の美である。古代から今日に至るまで、この美意識は変わらない。それにより、人間の道徳や生活水準を維持している。したがって、異なる民族や異なる時代の物語を演じても、表しているのはいずれも人性の善と美なのである。もし人々は善良で美しいものに憧れるならば、その舞踊は感銘を与え、心の奥底にある琴線に触れるという。

中国の古典舞踊を始めてから、熊さんは中国文化を惹かれ、『岳飛伝』『花木蘭』『西遊記』『資治通鑑』など、多くの古典文学を読んだ。神韻芸術団の団員たちは、ほとんど海外で育った華人であり、中国共産党政権下で押しつけられた党文化に汚染されていない。中国文化に憧れるそうした華人は、自ら中国文化を学んでいるという。

舞踊を解釈するためには、舞踊家の品格素養が重要であることについて、熊さんはさら次のように話す。「私たちの先生は日ごろ、このように私たちを指導し、しかもわれわれは真、善、忍に基づいて修煉しています。これほど多くの素晴らしい伝統的な理念が集約されたからこそ、私たちのような舞踊家が育ったのです。この点において、わたしたちを超える舞台芸術はないと思います」。

中国古典舞踊に由来する高難度の技

西洋人は、中国古典舞踊における、宙返りなど高難度のわざが曲芸に相似するものと誤解している。こうした誤解について、董美婧さんは「実は、曲芸と体操の高難度の技はいずれも中国古典舞踊に由来している。中国舞踊は5千年の歴史があり、中国文化と共に今日まで伝わってきた。中国古典舞踊が感動を与えるのは、舞踊の動作が豊富ばかりではなく、精彩を放つものでもあるからなのです」と説明した。

董さんはまた、高難度の技を習得するには、相当の訓練が必要であることにも言及した。

神韻芸術団団員・董美婧さん(神韻ネットより)

神韻巡回芸術団は12月19日と20日、フロリダ州フォートローダーデール市のメリアンシアターで3公演を行い、中国の純正で正統なる芸術を捧げる。今年は神韻芸術団の2度目の公演であり、地元の各大手新聞やテレビ局や放送局から、また百貨店などでも神韻公演の広告が見られる。地元の行政関係者からも神韻芸術団への祝辞や褒賞が相次いでいる。

政界の祝辞と褒賞

フロリダ州議会議員Lincoln Diaz-Balart氏、フォートローダーデール市長Jim Naugle氏など、多数の政治家は神韻芸術団の公演を歓迎し、また褒賞状などを送呈した。

ブレーデントン市長Rae Carole Armstrong氏(市役所ネットより)

ブレーデントン市長Rae Carole Armstrong氏は「神韻芸術団が舞踊や音楽などの芸術を通じて、中国5千年の伝統文化を示すことに心から感謝の意を表したい。どの観客も、神韻芸術よって現わされる中国の各時代および各民族の素晴らしさと真実に感嘆するにちがいない」と祝辞をおくった。市長はまた、神韻芸術団は中国の古典舞踊と伝統芸術の象徴であると称賛した。

ローダーデール市長Richard Kaplan氏は、神韻公演の主催側・南フロリダ州法輪大法協会が神韻をメリアンシアターに招聘してくれたことに、感謝の意を表した。市長は「文化の伝統性および過去の歴史への尊重を持続することは、従来非常に重要なことである。それは、我々の世界と人類がどこから来たのかなどについて、深く理解させることができる」と語った。

Jim Naugle市長(役所ネットより)

Jim Naugle市長は12月10日、神韻芸術団が本市に「意義に富み、忘れられない文芸」をもたらしたことを褒賞し、12月19日と20日を「神韻の日」と発表した。褒賞状で、市長は、次のように書いている。「公演は豊かで優れた意義をもつ文化の盛宴となり、東西の伝統文化の神髄を表す。神韻芸術団が創造した芸術は神聖なる正統の文化であり、その公演で完璧な善と美を体験できる」と記した。

米議会議員Lincoln Diaz-Balart氏

米議会議員Lincoln Diaz-Balart氏は、神韻芸術団がフロリダ州に訪れたことに感謝の意を表し、神韻芸術団の芸術と公演の目的は感服すべきものであるとし、また、神韻芸術団は真の中国の伝統文化を再現し、その芸術性が人間と価値観を尊重する世界をもたらしたことを絶賛した。

マイアミ・ヘラルド社の報道によると、昨年、Jim Naugle市長は中共から神韻芸術団の公演を受け入れないよう、脅かされた。しかし、市長は自らこの公演を鑑賞し、今年はさらに神韻芸術団を褒賞した。

地元の新聞社やテレビ局やラジオ放送局、そしてその他のメディアもみな神韻芸術団の公演を報道した。

(大紀元記者・李書懐/翻訳・編集・小林)