鳥インフル第2段階の感染期に突入=香港

【大紀元日本2月18日】香港は今年に入り、大嶼山および屯門等西側海岸で採集した鳥類死骸からH5N1型鳥インフルエンザ・ウイルスが相次いで検出された。さらに2月15日に魚農自然護理署は、東平洲で12日に採集したハッカチョウの死骸から同ウイルスの検出確認を発表。鳥類専門家はこれらの状況から香港の鳥インフルエンザはすでに第2段階の感染期に突入したとし、中国当局は監督検察をおろそかにしたとし、強いては鳥インフルの感染情報を隠している可能性もあると指摘した。

香港バード・ウォッチング会の主席・張浩輝氏は、東平洲で収集したハッカチョウおよび大嶼山から採集した大口カラス、米埔で発見した蒼鷺等がゴミおよび鳥類死骸を食する共通性を持っていることから、香港の鳥インフルエンザはすでに第2段階の感染期に突入したことを表していると示した。

*家禽から野鳥へ感染

張氏は、感染時期の状況により、「即ち、海岸沿いで鳥インフル・ウイルスに感染した家禽の死骸を発見した後、野鳥の感染が発生したことから、H5N1型ウイルスは家禽から野鳥へ感染したことが明らかである」と分析した。

今のところ、香港では合計40羽の家禽死骸を発見し、その内の12羽からH5N1型鳥インフル・ウイルスが検出された。張氏は、これらの症例から、鳥インフルは水路を経由して伝播されることも可能だとし、中国当局は原因調査をおろそかにしたから問題発見できなかったと指摘した。張氏は、「これらの死骸は海へ捨てられると島へと流される。この可能性について、われわれは昨年では注意を払わなくて、海岸沿いを特別に監視検察を行わなかったから、問題発生したのだ」と指摘した。

*中国当局鳥インフル情報隠ぺいか

張氏は中国大陸では、今年に入ってからすでに8人が鳥インフルに感染した症例が発生した。しかし、にも関わらず、家禽の鳥インフルエンザの発生はなかった。このことから、当局は検査をおろそかにしたか、強いて鳥インフル状況を隠ぺいしていると疑問を呈した。さらに、「大陸では民衆に対して、病死した家禽は食さないように、またはどのように処理するのかなどについて、テレビでは一切紹介していない。一方、香港では民衆に対して厳重に注意を呼び掛けている。大陸は香港を見習うべきだ」と強調した。

*人口密集地区で感染鳥類発見、危険度高い

張氏は、少し前に米埔で発見した蒼鷺屍骸を例として、これらの鷺は大陸海岸沿いで餌を食した時に感染した可能性は排除できないと示した。さらに、最近発見した感染症例の一部の鳥類は、人口密集している市区で見つけたとし、住宅の多い地区の危険性も高いと示した。

張氏は米埔でバード・ウォッチングしても危険性はないとし、これまでにバード・ウォッチングをする人が鳥インフルに感染したデータもなかったと示した。専門家は、直接に鳥類および鳥類の糞便等を接触しなければ、比較的に安全であると示した。

(記者・林怡、翻訳編集・余靜)
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