高智晟中国人権派弁護士、当局に再び拘束

【大紀元日本3月21日】中国で迫害されているクリスチャン、法輪功(ファールンゴン)学習者などの弁護を数多く取り扱ったことから、「国家政権転覆扇動罪」に処された中国大陸の人権弁護士高智晟氏の家族は3月11日に無事米国に脱出したが、高氏本人は再び当局国保警察に連行され、約1週間前に北京に連れ戻された。高氏は当局から暴力を受けており安否は不明である。ラジオ自由アジア(RFA)が伝えた。

高氏の友人で北京家庭教会のメンバー・黄燕さんは取材で、高氏の家族は今年1月に大陸を逃れたのち、即に国保に連行されたと示した。高氏は拘束された期間中に当局から暴力を受け、約1週間前に、北京に戻されたが現在も厳重に監視されているという。

黄さんは約1週間前に高氏を監視する国保に電話をし、高氏はすでに北京に戻されたことを確認した。国保は、近いうちに高氏を解放すると示したが未だに音信不通である。黄さんによると、高氏は2月初旬に実家の陜西省へ連行され、ひどく殴打されたという。

国保は黄さんに対して、高氏の家族が海外へ脱出した上、さらに高氏が署名した文章を発表したことが当局を激怒させたとう。今回の高氏への処置は政府上層部が直接介入したと漏らした。黄さんは、高氏本人は家族が海外へ脱出した後のことを予測していたと示した。

RFA記者は1週間前に米アリゾナ州フェニックスで高氏の妻・耿和(ゲンハー)さんと子ども二人を取材した。家族は、ここ数年間一家が中共当局から厳重な監視管制を受け、大陸を脱出することはできなかったと述べた。耿和さんは今夫の状況を非常に懸念しており、外界に対して高氏への関心を寄せるよう呼び掛けた。

一方、米対中援助協会の博希秋牧師によると、高氏の家族は3月14日夜に米西側フェニックス市から東海岸のニューヨークへ移動したという。

(翻訳編集・余靜)
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