【大紀元日本5月23日】第27回全米ヒーロー・ドッグ賞(主催・米国動物虐待防止協会)が5月19日、ロサンゼルスで開かれ、飼い主家族を一酸化炭素中毒になる一歩前で救った雑種テリアのミレー2歳が、その勇敢な行為を称えられ、受賞に輝いた。
昨年12月7日深夜、ミレーは飼い主のステイシー・ピッツさん(アーカンソー州ヴァンビュレン在住)を何度も起こそうとほえ続けた。一度はステイシーはミレーをなだめてまた寝てしまったが、二度目に又もミレーが起こそうとしたとき、ステイシーはひどい吐き気とめまい、頭痛を感じた。あわてて婚約者リチャード・チルダースさんとその6歳になる娘ナイラ・ソリエールさんを起こすと、二人ともステイシーと同じ症状があった為、救急車を呼んで3人は緊急病院へ運ばれた。
頭痛や吐き気の原因が一酸化炭素中毒のものと分かり、当時の家の中の一酸化炭素濃度は通常の10倍であった。これは人間が数十分で死にいたるレベルで、医師によると、ミレーが家族を起こすのがあと5分遅ければ、全員脳障害になるか、あるいは死んでいたかもしれなかったという。
一酸化炭素は無色無臭。鋭い嗅覚の犬でもわからないはずだ。米国動物虐待防止協会のマデリン・バーンスタイン会長は、「(家族の)異常な事態を感じたのでしょう」と述べた。ミレーが雑種犬であり、特別な訓練を受けたことなどないことについて、ミレーの行為は愛情を注いでくれた飼い主への家族的な献身行為であることを示し、「犬に愛情を示さなければ、犬自身もそのようにはしません」と語った。
ミレーには、その勇敢な行為を記した盾とドッグフード1年分が贈られた。
(翻訳編集・西村)
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