【草木染めの植物】槐(エンジュ)

【大紀元日本8月3日】中国原産で、古く日本に薬木として伝来し、街路樹としても栽培されているマメ科の落葉高木。7月頃、複総状花序を出して淡黄白色の多数の蝶形花をつけます。花もしくは蕾を花(かいか)、成熟果実は槐角(かいかく)といいます。両方の乾燥物は重要な生薬です。なお同属のイヌエンジュには薬効は期待できません。染料として利用されるのは、花または蕾です。

【薬用効果】槐花は肝、大腸に働き止血作用があり、血便や痔出血に有効です。また、目の充血やイライラにも使用します。一日量は乾燥物6~15gを煎服します。止血には外用でも使用されます。槐角も同様に効果があり、毛細血管の強化作用があるルチンの抽出原料としても知られています。

【染色用】中国では古くから黄色を染める代表的な染料でしたが、日本では使用されていませんでした。花または蕾を煮出して染液とし、煮染します。アルミまたは錫媒染で鮮やかな黄色、鉄媒染で茶色みをおびた黄緑色が染まります。

エンジュの花(撮影=大紀元、2009年8月2日)

エンジュの全景(撮影=大紀元、2009年7月29日)

(文・ハナビシソウ)

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