築わずか13年のホテルを爆破 建て直しに5億元=江西省

【大紀元日本2月8日】6日午後、江西省南昌市の4つ星ホテル五湖大酒店」が爆発音とともに崩れ落ちた。96年創業のこのホテルは、青山湖を見下ろす絶景が売りで、当時は南昌市のシンボル的存在だった。同ホテルの経営陣によると、5億元(約65億円)の資金で5つ星ホテルに建て替えるのだという。これに対し、多くの地元市民からは「ただの浪費だ」との声が上がり、反応は冷ややかだ。

ホテルの爆破後、同ホテルの祈小行・理事長は、「民衆の財産を浪費しているのではないのか」「爆破に掛かった費用は」など中国メディアからの質問攻めに遭い、答えるのは難しいとして慌ただしく現場を去った。

同ホテルについては、ネットでも話題になっている。「建て直しでどれほどのGDPが上がるのか。南昌市職員の都合のいい手段だ」「まさか13年後に再び25階建てのホテルを爆破する気では?」「4つ星も5つ星も建物の高さではなく、サービスの良さで区別されるはず。13年しか使用しないホテルなど、慈禧太后(西太后)ですらこんな浪費はしないだろう」。立て直しについて、ネット世論は概ね懐疑的だ。

華東交通大学土木建築学院の潘陽院長は、「この建物はまだ少なくとも1千万元以上の価値がある」と話す。また、爆破で発生した大量の粉塵が大気を汚染し、倒壊した建物が4万トンの建築ゴミを生み出すため、都市のごみ埋立場を逼迫すると指摘している。

(翻訳編集・坂本)
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