【漢方の世界】風邪の民間療法―鼻のトラブルには「葱」

【大紀元日本5月25日】漢方の基本的な考え方は「予防は治療に勝る」。つまり、病気にならないような体作りをすることである。体を良好な状態に保てば、邪気は虚に乗じて入って来ることができない。漢方はこの点を重んじている。

それでも、普通の人なら多少の風邪は避けられない。そんなちょっとした風邪のときには、食材を活用してみてはいかがだろう。例えば、づまり。林先生が今回ご紹介するのは、の白い部分だ。

この葱、実は「の野菜」とも呼ばれる。肺と鼻には一体どんな関係があるのか。実は漢方では、「鼻は肺の状態を表す」という。つまり、肺に問題があればそれが鼻に表れる、と見るのだ。したがって鼻のトラブルに対しては、肺にアプローチする必要がある。すなわち、「肺の野菜」を使うのである。

漢方の考え方は実に面白い。五臓の状態は、体表の器官に反映されると見るのだ。「目は肝の状態を表す」「耳は腎の状態を表す」など。これは人体を一つの小宇宙と見なす、陰陽五行説に基づいているためだ。

さて話を戻すと、葱の鼻づまりに対する使い方だが、まずは葱を細かく砕く。そして、鼻の奥に詰め、この状態で1時間ほど置く。

このほか、匂いがうまく嗅げない場合は、葱を絞り汁にする。この汁を2、3滴鼻の奥に垂らすことを一日2、3回行う。これを5日間ほど続ける。

ここで要注意なのが葱との食べ合わせだ。鼻づまりの場合、気の流れをスムーズにしたいので、気の流れを緩める作用のある蜂蜜やナツメは控えること。これが林先生のアドバイスだ。

このほか、軽い風邪にお勧めなのが葱と豆豉(とうち)を煮込んだスープ。どうぞお見逃しなく。

※詳しくは新唐人テレビ局の『漢方の世界』でご覧下さい。

(編集・河合)