流行語で読み取る激変の中国(38)

【大紀元日本6月2日】格差は、今の中国が抱えている最も深刻な問題の一つである。

たとえば、国営企業の高級管理職の給料は最低賃金の約100倍で(世界平均5倍)、業種間の賃金差が3000%(世界平均70%)であるなどが、その端的な象徴である。

ある意味では、中国の改革開放を実施してからの30年間は、あらゆる場所と分野でさまざまな格差を作り、そしてそれらを次第に拡大してきたと言っても過言ではない。

しかし、格差はただ経済、政治、社会的地位などにとどまらず、次のような場合にも格差が存在している。これらの格差はどんな人が作りだし、どんな人たちによって支えられているのだろうか。これは興味深いことである。

《不一様……》    (同じではない)

領導用過的叫文物, (指導者が使ったものは、「文物」と言うが)

百姓用過的叫廃物。 (庶民が使ったものは、「廃物」と言う)

領導強詞奪理叫堅持真理, (指導者が屁理屈をこねることを、「真理堅持」と言うが)

百姓据理力争叫無理取鬧。 (庶民が筋の通ったことを押し通せば、「騒ぎ立てる」と言われる)

領導握百姓的手叫関懐, (指導者が庶民の手を握ることを「思いやる」と言われるが)

百姓握領導的手叫巴結。 (庶民が指導者の手を握ることを「へつらう」と言う)

領導做蠢事叫軼事, (指導者の失敗は「逸話」と称されるが)

百姓做錯事叫儍子。 (庶民の失敗は「バカ」と言われる)

領導情人叫小蜜, (指導者の愛人は「小蜜」と言われるが)

百姓情人叫破鞋(※) (庶民の愛人は「破鞋」と罵られる)

※「小蜜」とは、愛人のことで、通常、若くて可愛らしい女の子というイメージであり、これは、改革開放後に生まれた新語。とりわけ官僚たちの愛人を言うのに使われる。一方、「破鞋」とはふしだらな女で、身持ちの悪い女という意味。これは昔ながらの呼称で、民間の俗的なものである。そして、「小蜜」といえば、羨まれる一面が含まれるのに対し、「破鞋」のほうは容赦なくその倫理道徳の欠如や穢れを非難するものである。

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