銀河系で大量の新星が誕生=NASA

【大紀元日本6月8日】NASAウェブサイト5月26日の報道によると、天文学者らは銀河系内で、これまで確認されたことのない400個ほどの新星が誕生している区域を発見した。この区域では現在、質量の大きい天体が生まれているという。

この天体は超大型望遠鏡VLTとロバート・バード・グリーンバンク望遠鏡(Robert C. Byrd Green Bank Telescope)を用いて発見されたもので、新星誕生区域は「HII区域」と呼ばれ、質量の大きい新星の発射する強い輻射(ふくしゃ)によって水素原子が電離されている。これらの区域は銀河系の中心棒末端と螺旋状腕の上に位置し、25個の新星誕生区域は、太陽に比べ、銀河系の中心位置から離れた場所にある。

これまで、銀河系では毎年1~10個の新星が誕生すると結論付けられていたが、今回の観測でこの理論が塗り替えられる可能性もある。天文学者による観測範囲が拡がれば、2千~2万5千個の新星誕生区域を発見することが可能だと予測されている。これまでの発見は、氷山の一角に過ぎず、さらに広く観測していけば更に多くのことが発見される可能性もある。

ハッブルが撮影したNGC3603星雲。大量の新星が形成されている。(NASA, ESA, and the Hubble Heritage (STScI/AURA)-ESA/Hubble Collaboration)

2007年10月、米国、ドイツ、スペインなどの欧米の天文学者たちが、新たな観測結果を発表した。ハッブル天体望遠鏡を用い、銀河系の巨大な星雲NGC3603で大量の新しい天体が誕生していることを発見したという。NGC3603星雲は銀河系のCarina螺旋状腕の上にある有名な天体形成区域にあり、地球からはおよそ2万光年離れている。ハッブルの最新撮影によると、この区域の巨大な星のちりと気体の中にはまた一つの若い星団が存在するという。

りゅうこつ星雲(Carina Nebula)の中での新星誕生を捉えた赤外線画像。(NASA/JPL-Caltech/N. Smith (Univ. of Colorado at Boulder); NOAO)

2005年5月、第206回の米国天文学年会が米国ミネアポリスで開催された。天文学者は、スピッツァー赤外線望遠鏡を用いて、新しく誕生した恒星が銀河系のりゅうこつ星雲(Carina Nebula)に満ちていること、また可視光望遠鏡でこれまで観測できなかった新しい星の雲柱を発見したことを発表した。りゅうこつ星雲(Carina Nebula)の可視光画像で現われたちりの雲柱はすべて中心位置の超巨大恒星竜骨座イータ星(Eta Carinae)を指していた。スピッツァー赤外線望遠鏡でこれらの星の雲柱中に生成している新天体や、新天体が多く存在する新しい星の雲柱も観測された。

超巨大恒星竜骨座イータ星(Eta Carinae)は地球から1万光年離れたりゅうこつ星雲(Carina Nebula)の中に位置し、かつては空で第2番目に明るい星であった。質量は太陽の100倍。天文学者たちは、「超巨大恒星竜骨座イータ星(Eta Carinae)が、近いうちに超新星爆発の形で死亡してしまうかも知れない」と予測している。

(翻訳編集・盛徳)
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